ファンタジー世界を舞台にしたゲームを好む私であるが、特定のモチーフとしては、吸血鬼と魔女を好む。わかりやすくありがちな、少女趣味的オカルト趣味、と言えるだろう。かのアン・ライスには、「ヴァンパイア・クロニクル」及び「魔女の刻」両シリーズで、大変お世話になった。そういう訳で、この「魔女になる。」も、名前を聞いた時点から気になっていた。パッケージ裏の「七尾奈留DS初登場」という煽りに対しては、その名前に聞き覚えがなかった為、「なんかそういう名前のヒロインが登場するシリーズ作品のメディアミックス展開って事かなー」と誤解していた。後に、幾つかの著名なギャルゲー(エロゲー?)のキャラデザインを手がけていた絵師だったと知った。また、雰囲気があると感じた主題歌は、「霜月はるか」というゲーム&アニメ系のシンガーソングライターが手がけているとも知った。加えて、出演声優が能登麻美子を始めとする有名声優揃いだとも知り、つまりこのゲームは、いわゆるヲタ向けに万全を期した布陣ではないかと推測した(詳しくないので推測止まり)。
一方、実際にプレイしてみたゲームの内容は、「小~中学生を対象とした少女漫画を、ゲームに置き換えた感じ」という印象。イラスト&主題歌&声優の布陣と比較すると、若干の違和感があった。主人公は、魔法に憧れるも、経済的理由から手を出せずにいる少女ビッテ。彼女が、ひょんな事から魔法を使えるようになり、天性の才能を発揮して人々を助け人々から感謝されるようになる一方で、魔法によるトラブルも広まり始め、ビッテは魔法の意義について考え始めるようになる。“夢”を“現実”にした後の心構えについて説いているようであり、大人にも通用するが、子供向けの物語なのだろう。ゲーム操作方法としては、ビッテに魔法を使わせるにあたり、NDS画面上にタッチペンで“魔法陣”を描き込む仕組み。魔法を使っている実感を、プレイヤー自身が味わえる一方で、一部魔法陣の入力難易度が高く(判定がシビア?)、ここにも若干の違和感があった。
他に気になった点は、主人公や同級生の女の子達が可愛らしい一方で、女の子以外の造形が雑な印象であったり、プレイ時間が丸2日前後という短さであったり、等。この辺は、違いにうるさい“大きなお友達”には不服だろうが、子供には一体どう映るんだろうか。いずれにせよ、中古で500~1000円投げ売りの現在ならば、モチーフ又は絵&歌&声優又は少女向け少女漫画テイストが好きな人にとって、手を出してみても損はないゲームと思われる。製作会社は既に現存していないらしく、中古買いしても心が痛まないのもポイント高い。
ニャンコ先生の日ーお花を摘みに篇(晴れのちニャンコ日和(別館))・カメ見っけ(世界はニャーでできている。-なでしこ館-)/実写版スーパーキャット(猫式訓練所)・マイクロ肉球(ねこメモ)
ポールのジャンプ(サーバル)&ウメキチ 3(マレーグマ)(以上2点、動物園始めました。)/母:「ぼうや~いい子ねぇ~♪」 → 子:「ちょ!や・・・やめっ!やめてっ!!」(ねこメモ)