2011-08-29 「エルシャダイ」クリア(を脇から眺めていた)雑感 他 [長年日記]

「エルシャダイ」クリア(を脇から眺めていた)雑感

「そんな装備で大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない」→「神は言っている、ここで死ぬ運命ではないと……」→「そんな装備で大丈夫か?」「一番いいのを頼む」。この、開始早々からインパクトある情景及び台詞でネット人気を鷲掴みにし、発売当初からおよそゲーマーでなさそうな層まで取り込んで、一大お祭り騒ぎを引き起こしたゲームが「エルシャダイ」である。しかし私は我ながら感覚が世間とズレていたらしく、冒頭にも示した話題の動画を早々に見ていたにも関わらず、「背景がシンプルかつ鮮やかでとても綺麗なゲームだなあ」と、そちらにだけ関心を抱いて終わっていた。購入に踏み切ったのも、私の中では「あの綺麗な背景を実際に眺めたい」という欲求からであった(と考えている)。

しかし実際にプレイしたのは、私でなく友人であった。冒頭の動画を観る限りと、あと雰囲気的に難易度が高そうなので、手を出すのには躊躇していたところ、興味ありそげな友人が代わりに最後までプレイしてくれたのである。大変助かった。だって観ている限りでも、「三すくみの武器を適切に敵から奪って持ち替える」「途中で2Dアクションやレースゲー面が挿入されても淡々と乗り切る」「やたらと固い中ボスをリトライの末に打ち倒す」――と、私の腕が及ぶ領域ではなかったからである。私だけでなく、話題の台詞だけに飛びついて大盛り上がりしていた人々も、いざクリアできたのか、他人事ながら不安である。尤も彼等のどれだけの割合が、実際にゲームを手にしたか不明だが。

そういう訳で、全く操作なしに眺めたお目当ての背景は、シンプルにして流麗で鮮やかで、後に夢に出てくるまでに私の心に焼きついた。これと比較すれば重要度は下がるものの、主人公イーノック・サポート役ルシフェル・中ボスの数々のキャラ立ちぶりや軽妙な会話に見られるセンスも、私の好みであった。好みといえば、ネットでは賛否両論であるらしい、EDの突き放し感も、私には「神話的」「旧約聖書的」と感じられて、好ましかった。

そしてこれはリュシフェル。

(「そんなオチで大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない」←何だかんだ言っても使ってみたかったらしい)


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