近頃、上島珈琲店が非常に気に入っており、朝食を食べられる時間に会社最寄り駅へ着いた日には、専らこちらで朝食を摂っている。ベーカリー、コールドサンドと、いろいろ試す内に、私の好みにぴったり合った、完璧なメニューを見つけたからである。
まず、パンは、トースト。デフォルトでバターが付いてくるが、それだけでは私に物足りないので、苺ジャムを追加購入する。抜きん出て美味しいパンでなくとも、程良い厚さの焼きたてトーストに、バターの香り&旨味と苺の甘味&酸味がのっかれば、それは完成したパンとなる。
ここに、更にひと味、そしてひと栄養素を加えるべく、トーストを茹で卵セットで注文する。上島珈琲店の茹で卵は、黄身がとろみを保った完璧な半熟であり、更には程良い塩味を染み込ませてあって、それ単体で半ダースは食べられそうに美味しい(さすがに食べないが)。
仕上げの飲み物は、本来ならば、甘いミルク珈琲を頼みたいところ。U.C.C.で知られる上島珈琲だもの、甘いミルク珈琲が本領であると考えるからである。実際、こちらの黒糖ミルク珈琲は、黒糖ならではの落ち着いた深味のある甘さでもって、毎日飲んでも飽きさせない味である。……がしかし、毎朝甘いミルク珈琲を飲んだ日には、毎日飲むコーラをダイエットコーラに替えている努力が、無になってしまう。そこで、次善の策として、無糖ミルク珈琲を選択する。ミルクがたっぷりだから、糖分が入っていなくとも、充分に美味しい。それに、甘さの無さ故に、ジャムトーストの甘さを損なわないでいると考えれば、この組み合わせこそが正しいに違いない。