渋谷東急の地下等で見掛け、店舗の名前は覚えずとも、店舗の個別認識には至っていた洋菓子店、パティスリーキャトル。個別認識に至らせるまでに、強く印象に残っていたのは、チェリーパイの存在であった。チェリーの濃くてやや暗い赤と、ピスタチオの淡い緑のコントラストが、まず目に焼き付き、それから味を想像させ、ずっと気になり続けていた。
実際に買って食べてみると、念願のチェリーパイは、チェリーの濃縮された甘みと酸味と香りに、ピスタチオの穏やかな香りが味わえて、想像通りに美味しいケーキであった。しかし、そのチェリーパイの満足を上回った伏兵が、一緒に買ったキャラメル?バウム?(正式名称失念)であった。キャラメルクリームとバウムクーヘン生地が、水分を与え与えられ、しっとりと一体化して、口に含むとあわせてとろけるようで、非常に美味しい。
この店は、単体のバウムクーヘンも売っているのだけれど、キャラメルバウムがあまりに美味し過ぎて、それを上回るには至らないのではないかと予想されるので、バウムクーヘンを買う日は当分先になる事だろう。ちなみに、この店の最も有名と思しき商品は、卵の殻に収められたプリン「うふプリン」である。
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