コンビニで、「東京のパン屋」「東京のスイーツ」といった類の本を買った。買った当初はテンションが高い。次の休日の外出先に合わせて、目指す店を予め絞り込んでおき、住所もネット検索して下調べしておき、外出先から帰る途中で立ち寄れるよう、バッチリ調整を行った。
今回向かったのは、田園調布にあるというケーキ屋。チェックした本によれば、「チョコレートケーキがオススメ」という話であったので、本で具体的に挙げられている、チョコとフランボワーズのケーキを買う予定であった。しかし店に着いて、ショーケースをにらめっこした末選んだのは、私が「タルトタタン」に杏メインのケーキ(名称失念)、友人が芋メインのケーキ(名称失念)とキャラメル系のケーキ(名称失念)。果物系のスイーツが一際美味しそうに見えた故の選択であったが、実際に食べてみると、果物の酸味や風味がありったけ引き出されていて、今まで食べた事がないレベルで美味しいのだった。チョコケーキはチョコケーキで美味しいのかも知れないが、次に来る機会があったとしても、やはりその季節の果物系ケーキを食べたいと願う。
それにしても、町のケーキ屋が、百貨店の有名スイーツ屋よりも美味しいという事態は、「町のケーキ屋」の概念から外れていて、何だか面白い。