★ イヤフォンの音漏れ

朝夕の交通機関内では、一定の確率で、自分が聴いている音楽をイヤフォンから音漏れさせている人種に遭遇する。一昔前の「音漏れ」は、いわゆる高音部――いわゆる“シャカシャカ音”――だけが漏れ出し、それが周囲の人々の苛々を募らせた。最近の「音漏れ」は、聴いている音楽のボーカルから伴奏に至るまで、ほぼ全てが丸聞こえである。これこそが、いわゆる「ダダ漏れ」ではないかと思う。

各種の科学技術が軒並み進歩している中、イヤフォンの開発技術だけが、後退しているとは考え難い。ならば何故、「音漏れ」のレベルがここまで進化したのだろうか？　「音漏れ」が私にもたらす苛立ちは微々たる物であるが、「音漏れ」レベル進化の謎に対する好奇心はそこそこ大きかった。私は日々、「音漏れ」人種のこっそり観察に余念がなかった。そして、「音漏れ」進化の原因を、自分なりに突き止めた。

即ち。イヤフォンから「音漏れ」させている人種は、ヘッドホンの耳にあてがい方が間違っているのであった。イヤフォンのイヤーピースを耳の穴にすっぽり埋め込むべきところを、不快だからかそれとも単なるオサレ心か、耳の穴に浅く引っ掛けるような形で横ずらししているが為に、ボリュームを上げないとちゃんとした音量で聞こえず、ボリュームを上げた＆イヤーピースが密閉されていない＆聞こえ口が幾分外に向いている為に、「音漏れ」が酷いのである。

私はこの発見を得て、内心おおいに得意がりつつ、でも他人に吹聴するにはもう少し観察を重ねるべきと考え、観察を継続した。その結果。――きちんと耳を密閉している割に、激しく音漏れしている人種の存在も発見した。あれれー？　私は内心ガックリしたが、このガックリをオチにして、日記のネタとする事で己を慰めた。

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閑かなり（せかニャ！！）／夢の中でバンザーイ！！（猫式訓練所）・張り込み中＆陣取り　～冬の陣～（以上２点、ねこメモ）／布団に潜り込んでくれさえすれば、こたつひとつで済むものを……ｏｒｚ（※テキスト※／ねこメモ）

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小春日和（サル／動物園でお散歩）