★ 鼻が利かないときに選ぶべきリンゴジュース

渋谷東急で秋田物産展をやっていた。地方特有の食べ物を見知るのが大好きな私は、道の駅やら物産展が大好きである。中でも、東北の物産展が大好きである。厳しい風土の中で磨き抜かれて伝えられる素朴な食べ物や、天の恵みと思しき極上の海産物に、抗い難い魅力を感じる。

今日も、隅から隅まで見歩いた中から吟味して買ったのだが、今日の私は普段と違っていた。３０歳を過ぎた辺りに鼻炎を発症して以来、無駄に鼻が痒くなったりくしゃみが出たり鼻水が止まらなかったり、そして時には、臭いが殆ど判らなくなる。今日の私は、ちょうどその、「臭いが殆ど判らない」状態であった。しかも、「臭いが殆ど判らない」状態である自分に、しばらく気付かずにいた。気付いたのは、リンゴジュースを試飲した時であった。本来ならば、グラスを口元に近付けた瞬間に鼻腔へ飛び込む筈の芳香が、全くやって来ない。「新鮮な筈のジュースで一体どうした事だろう？」と訝しみながら口に含むと、甘味と酸味は普通に感じるが、香りを全く感じない……。

この日、売り場に用意されていたリンゴジュースは、ブレンドタイプと千秋タイプと紅玉タイプの３種類あった。この内の、後ろ２種類から自分好みを選び出そうとしていたのだが、「香りが売り」という千秋は、その香りが伝わらないばかりに、ぼけたような味わいにしか感じられなかった。一方紅玉は、アップルパイや焼きリンゴにも多用される程にお馴染みの、「強い甘みと酸味が売り」。鼻が死んでいる私にもありありとわかる美点であり、そういうわけで、この日は紅玉ジュースを買う以外になかった。

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カフェ猫さん（Ｎｅｋｏ　Ｊｙａ）・＊＊＊（ヤマネコ／動物たち・光と影）・気づく＆夏の夕暮れ（以上２点、せかニャ！！）／牧場ミルクを飲む猫の画像（ねこメモ）・しあわせの腕枕（猫式訓練所）

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ヤブイヌ家族の新しいおうち＆ヤブイヌ家族の新しいおうち　その２（以上２点、動物園でお散歩）

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