私は私に“ファンタジー”要素を感じさせる、恋愛ゲーを好む。それが男性向けか女性向けかは、ほとんど気にならない。今回の「スイートレガシー」の場合は、「主人公♂がパティシエ修行の為に、女装してパティシエ学校に潜入」という設定が、「女装」「洋菓子」の2点でファンタジーと感じた。実は手に入れたのは随分前なのだが、台詞回しと地の文のネジが数本外れたぶっ飛び具合に、「この際、18禁版を遊ぶべきなんじゃ……」と欲張った直後に失速した(中古屋でエロゲを探すのは至難の技)。今現在の私の嗜好は、「女装少年ものはエロが絡まない方が好き」というスタンス。よって、手元のコンシューマ版を最初から遊び直す事とした。
このゲームの、私にとって非常に画期的な点が、「攻略対象の女の子達の出現場所が、攻略可能状態継続中or攻略対象外のどちらかわかりやすい表示で画面に掲示される」点である。「女の子達の出現場所が画面に掲示される」だけなら「シスタープリンセス」もあてはまるのだが、「シスプリ」はほとんど最後の最後まで、自分がどのEDを迎えるのか把握できなかった。「スイートレガシー」は、そこから更に一歩踏み込んだ親切仕様である。自分の手で“落とす”のに燃えるタイプの人達には、「プレイする意味がない」となるのだろうが、私は傍観者視点でヒロインの人物像掘り下げや心境&環境の変化を眺めたいだけなので、無駄と感じる遠回りや行き止まりは、可能な限り避けて通りたいのだった。
以下、各ヒロインに対して抱いた感想。
長くなり過ぎたので、2つに分ける。残りは明日付にて。
弱き光(世界はニャーでできている。-なでしこ館-)/頑張れ!かあちゃん!!(ねこメモ)