★ 豚肉のカリー＆野菜のカリー（ハーフ＆ハーフカリー）＠カラカッタ

と或る用事で、中目黒まで出る機会があった。中目黒と言えば、個性的なスイーツ店等、行ってみたい店が幾つかあるが、この日の用事は残念ながら夜間指定。営業時間が終了してしまった店も恐らく多かろうと、敢えて駅前だけを探検するに留めた。しかし私には、“食いしん坊の神”が味方しており、短い探検時間＆距離の間に、好ましい雰囲気のカレー屋を見出す事ができた。その店の名前は、「カラカッタ」。「カルカッタ」と「辛かった」をかけた駄洒落だろうと推測されるが、外から見た店の雰囲気は清潔で大人びており、店名に突っ込みを入れる余地は無かった。

店に入り、席に着いてメニューを眺めると、「ハーフ＆ハーフカリー」にできるようなので、今回は「豚肉のカリー」と「野菜のカリー」の２種類に絞り込んでみた。前菜として運ばれてくる、キャベツの酢漬けのシャキシャキ感と甘酸っぱさを堪能する間もなく、カレーは割と速やかに登場。出てきたカレーは予想外にも、サラサラタイプであった。店の雰囲気とメニューから、ドロドロの欧風タイプを想像していた為、非常に驚いた。しかし、欧風カレーののシチューに通じるコクも素敵だけれど、サラサラカレーの前面に押し出されたスパイスの風味はとても素晴らしく、個人的な好みでは後者のほうが上回る。よって、少しもがっかりする事なく、喜んでカレーを食べ始めた。

食べてみると、こちらの店のサラサラカレーは、ライスなしでスープとして食べても普通に食べられそうな塩梅であり、ますますもって私好みであった。野菜カリーは野菜の味を引き出した甘口、豚肉は豚の味にほどよくあった中辛であり、１／２皿を食べきるには、この位の辛さが私の限界。友人が注文した「仔羊カレー」は結構な辛口で、一口二口を分けてもらうのが精一杯だった。また、「ハーフ＆ハーフカリー」と言いながら、ルウの量が半端なく多く、完食するのにもギリギリ限界の量であった。帰り際、メニューに書かれた辛さの目安もしっかりチェックした上で、「次回は『挽肉のカリー』と『海老と帆立のカリー』を食べたい」と思った。

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