「(松屋の)牛めしに黒酢ドレッシングをかけると美味しい」という話を、Twitterで聞きかじった(→Twitter/平民新聞(平民金子))。牛丼・牛めし数多ある中、店を「松屋」に絞っている理由は、ドレッシングの銘柄指定に因るものだろう。松屋は最近、平日ランチとしての利用機会が増えており、安価な牛めしに無料のドレッシングをかけるだけなら、金銭的ハードルは低い。周囲に客が少ない時間帯を見計らえば、精神的ハードルだって低い。早速試しに松屋へ行……く前に、念の為、「牛めしにドレッシング」レシピの世間浸透度合いを確かめてみた。すると、ネット検索で上がってきたのは、「牛めしにフレンチドレッシング」のほうが多数派であった。少し混乱したが、「とりあえずドレッシングトッピングがアリ」との結論と安心を得て、今度こそ松屋へ行った。
日頃は食べない牛めしを注文し、まずは何もかけずに一口。実際のところ、私は豚めし派であり、豚めしのほうを美味しいと感じている。高い牛肉には特有の旨味があるが、安い牛肉は旨味に欠ける気がするからである。「やっぱ豚めしのほうが美味しい」と思いながら、続いて、(周囲の目を気にしながら)フレンチドレッシングをちょっとかけて一口。恐る恐る口に運んだ瞬間、「ああなるほど皆の狙いはここか」と納得できるポイントがあった。フレンチドレッシングの酸味により、安い牛肉の持つしつこさがかき消され、さっぱりと食べられるようになる寸法であるらしい。だがそれと引き換えに、フレンチドレッシング特有のまったりした食感がついてきてしまい、これはこれであまり好ましくない感じ。最後に、(再び周囲の目を気にしながら)黒酢ドレッシングをかけて一口。こちらは、「酸味でしつこさをかき消してさっぱりさせる」効果が純粋に発揮されており、文句なしに美味しかった。がしかし、豚めしからわざわざ乗り換えるまでの旨味には到達できなかった。私は今後も豚めしで行こうと思うが、何らかの事情で牛めしを食べる時には、黒酢ドレッシングを活用していきたいとも思う。
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