平日休みが再び巡ってきた。前回の平日休みは、エシレのバターケーキを手に入れる日だと感じていながら、目前でバターケーキを逃した日であった。今日は、今日こそは、その雪辱を晴らして、エシレのバターケーキを間違いなく手に入れる日に違いなかった。
前回の反省をおおいに活かし、今日の私は、仕事に出掛けるのと同じ時間に家を出て、丸の内線東京駅に向かった。そして念の為、エシレの店の前を確かめた。開店1時間も前から行列ができているようであれば、私もそれに続く覚悟であったが、幸い誰の姿もない。私は安心して、手近なビルの珈琲ショップで時間を潰した。そして、開店時刻を少し過ぎた頃合いに、エシレへと向かった。開店前に向かわなかったのは、「自分の他に誰もいなくて、1人で開店を待つ事になったら恥ずかしい」という思いがあったからである。
着いてみると、店の前には既に行列ができていた。東京駅大丸「ねんりんや」前に並ぶ行列と匹敵するか、もう少し短いか、と行ったところ。東京駅大丸「ねんりんや」前行列との違いは、ここが空調の利いた建物の中でなく、場所によっては陽射しが降り注ぐ屋外である点であった。日焼け対策を怠った自分を悔やみつつ、黙々と列んだ。15分だったか30分だったか、それなりに頑張った後にようやく店の中に案内された時には、店内に満ち満ちるバターの香しさがもたらす興奮・ようやく手に入れられる期待・またもや目の前で逃すかもしれない不安・涼しい空気に囲まれる喜びで、頭の中がごちゃごちゃした。
頭がごちゃごちゃしていた割には、店内の陳列を観察して、目指すバターケーキ以外にも買いたい物を選び出す余裕のある私でもあった。焼きたてと見受けられるフィナンシェとマドレーヌに、多少日持ちしそうな巨大な焼き菓子を追加して、ようやく目的を果たせた充足感と、「名前入り紙袋に目を付けられて“スイーツ(笑)狩り”されたどうしよう……」という新たな不安を抱えながら帰宅した。
そして夜、食事を済ませた後。遂に、バターケーキと向き合う時間がやってきた。挫折を乗り越えて手に入れたバターケーキは、昔食べた安いバタークリームが持つ特有の臭みがまるでなく、かといってバター臭も主張せず、スポンジケーキの層に非常に馴染み、軽く柔らかくふんわりと溶けるよう。こんなに美味しいバターケーキの存在は、世に広く知れ渡ってほしいが、「午前中に店の前に列ぶ」というハードルの高さが、知名度向上の助けとなるか妨害となるか、気にかかっている。
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