前作「ポケモンレンジャー」をクリアした私は、世界観&操作&画面の平和な空気に魅力を感じ、続編も是非プレイしようと考えていた。幸い、続編の「ポケモンレンジャー バトナージ」も、比較的低価格で中古市場に流れており、気軽に手を出す事ができた。
プレイしてみると「~バトナージ」は、前作の魅力をそのまま残して不足部分を補って、より魅力的な作品に仕上げてきていた。具体的には、まず1つ目、単純操作ながらもゲーム進行に沿って難易度が跳ね上がる、「キャプチャ」のクリア条件を緩和した点。前作では「連続●回囲む(ペン先を画面から離したら最初からやり直し)」条件であったのが、今作では一定時間内ならば囲み作業がストックするようになり、ストレスが大いに軽減された。次に2つ目、直接の業務指示として与える「ミッション」の他に、町の住民から寄せられる相談である「クエスト」を追加した点。RPG全般では、やらされ感が高いという敬遠意見も見られる“おつかい”だが、「レンジャー」という職業を主題にしたこのゲームの場合は、下っ端の内から社会に貢献できている自分を実感できた。更に3つ目、シナリオに起伏を付けた点。与えられた業務を淡々とこなす内に世界を救っていた前作とは異なり、「上司の窮地を救う大活躍故にようやく馴染んだ職場から旅立つ心細さ」や、「与えられた任務をきっちりこなしたけれども拾得アイテムの効果が万全でなかった為の不完全燃焼」や、「“良きライバル”の失策を歯食いしばってカバーする苦さ」等、細やかな心の襞をなぞられるような展開があって、プレイヤーたるこちらも物語と主人公に感情移入できて、非常に盛り上がれた。
で、今回はシナリオが細やかであった為に、キャラ同士のあらぬ関係を妄想して愉しむ余地すら生まれた。主人公にはそもそも、プレイ初期からクリア時に至るまで長々と関係が続く、異性のライバルキャラが存在する。公式カップリング?は恐らくこれであろうと思われる。しかし彼は、言ってみればベジータみたいなキャラ。ライバルとは言いながらも、主人公に微妙に負け続けている状況。この2人が、思春期を迎えて仮に恋愛関係に陥ったところで、どちらかのプライドが邪魔して破綻するに違いない――と、私の目には映った。他には、カッコ良くてモテモテな先輩♂キャラもいるが、これは天然タラシ過ぎて普通に引いた。肉食系、非・歓迎。また、“研究”と“妹”に没頭する科学者♂キャラの場合は、“恋愛”に興味を持つだけの興味の配分が余ってなさそうでこれも×。ここで立ち上がってくるのが、イマチの存在である。イマチには何と、イマチチことイマチ父親公認の下、イマチ家にお泊りした上で、イマチチから「これからも息子と仲良くしてやってくれ」と依頼される、うれしはずかしなイベントが存在するのである。これはどう考えても、主人公とイマチの2人がこの先付き合う伏線というか、予告にしか見えない。いや、単に私がそう見たいだけ。何か良いよね、そういう「成り行き」「腐れ縁」的な交際もさ……(遠い目をして煙草をくゆらせる)。このせっかくの妄想が打ち破られる危惧もあるが、それでもなお、更なる続編の「~光の軌跡」もプレイしてみたい、今日この頃である。
あんなところに&こねこふたり(以上2点、世界はニャーでできている。-なでしこ館-)/子猫の画像ください&【画像あり】不発弾処理の経過を不安そうにうかがう調布市民(以上2点、ねこメモ)