★ チーズバーガーフェア＠ヴィレッジヴァンガードダイナー

オサレ書店の系列の癖して、ボリューミーかつ美味しいハンバーガーを何故か中央線沿線にて提供し、私を釣り上げようと画策している、ヴィレッジヴァンガードダイナー。ボリューミーかつ美味しいからには、それ相応のお値段がし、よって頻繁には通えないのだが、３月一杯まで実施されていたこの期間限定フェアは、私を短期間に再訪させるだけの吸引力を持っていた。

それは、世界各国チーズの単独使用を売りにした、「チーズバーガーフェア」であった。フランスからは、濃厚さとまろやかさで知られる白黴チーズ「カマンベール」に、癖のないあっさりした味わいと弾力ある歯ごたえが特徴的な「モッツァレラ」。スイスからは、チーズフォンデュに用いられる、あの伸びやかにとろける「グリュイエール」。イタリアからは、刺激臭と辛味でハードル高い青黴チーズ「ゴルゴンゾーラ」。そしてデンマークからは、馴染みがない名前だが実態は“ゴーダに似た穏やかでマイルドな風味”だという、「マリボー」。

私は、普及しているチーズならどれも大概好きだが、強いて選ぶなら、あっさりしたものが特に好きである。一番好きなのは、カッテージチーズ。なのでそういう基準に沿って、初回は「マリボー」を、２回目は「モッツァレラ」をチョイスした。「マリボー」は、初めて聞くチーズとは思えない癖のなさと食べやすさで舌によく馴染み、「モッツァレラ」はミルクの風味と特有のあの弾力が舌にとても楽しかった。同行の友人は、私と逆に風味の濃いチーズを選び、「ゴルゴンゾーラ」と「グリュイエール」をチョイスしていた。どちらからも選ばれなかった「カマンベール」は、有名過ぎるのと味が確率し過ぎているのとで、ハンバーガーとの調和を試されなかったという事になるだろう。もう１ヶ月期間が長ければ、「カマンベール」も試したのだけど。

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