2006-11-03 萌え猫&アニマル/はてブより/「40歳の童貞男」 [長年日記]

萌え猫画像

それ、自分の手じゃないんですけど(Cat Scratch Fever)・麗しい関係(そよ風)

Tags: 動物

「PS2とPSPに新色登場。ピンクのPSPはSamantha Thavasaとのコラボも」

PS2のDVD機能がそろそろヤバイ感じなのでPS2替えたいしPSPも欲しい、ピンクより赤が欲しいけどでもピンクでもいいや♪と思って画像を見たらピンクがドピンクだったのでオバサン置いてけぼり感を喰らった。

「ナカちゃん骨格標本に」

ようやく骨格標本にされる方向で落ち着いたものの、「かわいがっていた人たちには耐え難いのでは」(博物館)・「そんな姿をさらすのは名誉市民の尊厳にもかかわる」(市民)と、人前には展示されなさそげ。

「正しい日本食味わって…海外のレストランに認証制度」

先んじてパリ限定で「和食お墨付き制度」の話題があったが、海外全土に話が広がった様子。→農林水産省「海外日本食レストラン認証有識者会議の設置について」「こんな和食屋は嫌だ」「世界のヤバ和食」(未読メッセージはありません)

「創作料理:誕生!『深川そばめし』 ご当地グルメに育って/北海道」

収穫量道内3位の米+道内2位の蕎麦を用いて深川市が手掛ける、「おにぎりに低温で揚げたソバの実を混ぜ、そばつゆで味付けする」メニュー。美味しそうだし身体に良さそうだし地元食材だし、何から何まで素晴らしい。

大阪にあるカレーうどん専門店 「カレーうどん本店」

バラエティ豊かなメニューに、大阪の食の懐深さを感じ入った。どれも美味しそうだが、とりあえず今選ぶなら「豚カツカレーうどん」か「Tomatoの赤いカレーうどん」(チキン&ガーリック)かな。

40歳の童貞男(主演:スティーヴ・カレル/監督:ジャド・アパトウ)

公式サイト

家電販売店で働くアンディは40歳の独身男性。自転車で職場と自宅を往復し、自宅では箱入りフィギュアに囲まれた部屋でパッド付専用ゲーム椅子に座ってゲームを楽しんだり等、悠々自適の日々を過ごしている。明らかに変わり者である為に職場でも浮いていて、「シリアルキラーではないか」との疑念さえ抱かれているアンディだったが、ある日ふとしたきっかけで同僚達からポーカーに誘われる。ゲーム後に男同士での気の置けない下ネタトーク中、「生涯で最も下品な体験」告白を迫られたアンディはボロを出してしまい、この齢にして未だ童貞である事を知られてしまう。翌日にはその話が職場中に知れ渡っており、しかも同僚達はお節介にも「彼が童貞喪失できるよう一肌脱ぐ」と宣言、今までと一変した波乱の日々が幕を開ける。

高齢童貞を主人公にしたラブコメディというのが一体どんな内容なのか、興味を覚えて観に行ってきた。童貞を蔑みまくって笑う映画なのかとちょっぴり心配していたが、そんな事もなかった。

  • 確かに主人公アンディは童貞である故に同僚達(&観客)の笑いを誘うが、それは彼が童貞であるという事実一点でもって「童貞の癖に」と決め付けて斬り捨てる類の笑いではなく、彼が童貞由来の失敗を犯すその滑稽さ故である。
  • 笑いを誘うのは高齢童貞の彼ばかりでなく、アンディが遭遇する様々な“困った”女性達や、別れた彼女にストーカーじみた執着を持ち続ける同僚等も含まれ、つまり彼等の扱いは対等である。
  • アンディにお節介なアドバイスやフォローをし続ける同僚達は、自分の恋愛(人生)哲学が彼にもあてはまると期待してそう振舞っているのであり、アンディを格下と見なして自分の優越感を満たしたいからではない。でなければ、複数の場面において彼等がアンディに対し、自身のみじめな恋愛経験をも語ってみせはしないだろう。
また主人公がこの齢まで童貞である理由付けとして、彼は「女性に崇拝の念を抱く」堅物であると同時にヲタ趣味の持ち主であるという設定になっているが、これもどちらも取り立てて批判の的としては位置付けられていなかった。
  • ホモソーシャル的な連帯感でもって、「女はまず数をこなせ」と説き数多くの機会をセッティングする同僚達に対し、アンディは頑強に抵抗しはせずに彼等と行動を共にするものの、自分の流儀はあくまでも崩さず敬意を持ったまま交際相手と接しきっている。
  • 交際相手との仲が深まりつつある時、アンディは大事な宝物である箱入りフィギュアを手放す決意をする。しかしそれは「ヲタ趣味が恋愛に邪魔だから」ではなく、交際相手の周辺人物とも親交を深める為であり、或いは「子供の頃からの愛着物」とは別の「将来を見据えた夢」に向かって具体的に歩み始める礎とする為であり、何よりも彼自身の決意であって他者から強制されたものではない。

では結局この作品はどういう内容であったかというと、「1人の高齢童貞が、ある出来事をきっかけに今まで胸の内に燻り続けていた恋人切望感を認識し、彼女探しに乗り出し、理想の女性と巡りあい、恋愛作品にはつきものの障壁をも見事に乗り越えて幸せを得る」という、ごくシンプルな内容であった。この作品では「童貞」は普遍化された悩みとして描かれてはおらず、あくまでも主人公個人のコンプレックス(notハンディキャップ)に過ぎず、「恋愛作品にはつきものの障壁」や「ラブコメにつきものの下ネタ」に従来作品と変化を加えてみせる為のエッセンスに過ぎない。そもそもアンディは高齢童貞とは言え、容姿は申し分なく仕事も機会を与えられれば人並以上にこなし、過去にも作品内でも女性に声をかけられる機会が多々あり、ステレオタイプな「高齢童貞」像からは外れているのである。

そういう意味で、この作品はこちらの事前予想と大幅に違っていたのだが、かといってガッカリさせられたかというと全くそんな事もなかった。アンディを始めとする面々の恋愛奮闘ぶりが楽しく、息をつかせぬ頻度で繰り出される下ネタも面白おかしく、同僚達の手荒ながらも根底に誠意あるホモソーシャル的な連帯感に憧憬し、肩の力を抜いて最初から最後まで楽しむ事ができた。予想と違っていた事もまた、面白さを感じる要素の1つとなった。

Tags: 映画
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