夏休み中に各地の動物園が開催しがちなイベントとして、「ナイトズー」がある。「昼間とは一味違う、夜間の動物達の行動をご覧になっては如何?」という提案で、開放的な気分に浸っている夏の夜の人間どもを集客するのである。
ナイトズーの良いところは、前述した通り、「昼間とは一味違う、夜間の動物達の行動」が見られるところである。ナイトズーの良くないところは、あまりに暗過ぎて三脚持込でもしない限り、カメラがろくすっぽ使えないところ(一脚なぞほとんど役に立たない)と、普段と違う人種がやってくるのが怖いところである。 そして、埼玉県こども動物自然公園のナイトズーの場合。都会の喧騒を離れた、緑深い立地がもたらしたのは、ざわざわと山から吹き降ろす風と、ところどころ光る雲。今にも一雨来そうで、来た日には皆がずぶ濡れ必死なのだが、開放的な気分に浸っている普段と違う人種達は、私達と違って意に介する気配も見られなかった。 改めて写真を載せてみると、「昼間とは一味違う、夜間の動物達の行動」って感じがしないなあ、実に昼間通りである。単に夜遊びできて人間が愉しいだけかも。
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