「魔神学園」の劣化パクリゲーとして知られる「転生學園幻蒼録」を、そこそこ満足してプレイし終えた私は、程なくして続編の「~月光録」にも着手した。始めてみると、まず前作で批判を浴びていたポイントが、軒並み改善されていた。
まず一つめ、「主人公が“空気”」でも「仲間が“電波”」でもなくなっていた。主人公は、転校生という絶好のポジションを得て、皆からチヤホヤされていた。仲間は、舞台が鄙びた天照館から、都会の月詠学院に移った影響で、概ねそこそこオサレで明るくなり、変わり者はいても愛すべき範囲内に留まっていた。更に前作のキャラ達も、大人になっていろいろ落ち着いてくれており、付き合い易くなっていた。最も不安要素だったあの女(敢えて名前を伏せる)も、道具屋の店番という適当ポジションに収まってすっこんでくれたおかげで、嫌な気分にならずに済んだ。次に二つめ、「『感情入力』の判定結果が納得しかねる」は、相変わらず私にはよく判らないのですっ飛ばして、三つめ、「戦闘SLGパートが難易度低過ぎる」にも、手が加えられていた。前作ではそうそう起きなかった「戦闘不能状態」が頻発したが、武器のこまめなチェンジによる強化で何とか乗り切れる範囲であり、ぬるゲー好きな私にも許容範囲内だった。
逆に、改悪点としてネットで指摘されているのが、「公式カップリングの多さ」。魅力的な女子キャラが多数出てくるにも関わらず、「設定上ではこいつとくっつくんだろうなあ……」と、見え見えの男キャラがすぐ傍にいる仕様であった。しかしこれは、私の一押しキャラが「可愛く優しく非戦闘要員で、戦闘要員のツンデレポニーとメインヒロイン双璧を成す」キャラだった為に、特に気にならなかった(現総代のギャップ垣間見せに少しぐらついたのと、主人公ならぬ私のお気に入りキャラである眼鏡で読書家♪の館脇が白痴的幼馴染みに押し切られていく様にもやもやした以外)。猫かぶりキャラが二重人格に変貌したのも、前作の解釈が間違いだったと思っているので、気にならなかった。
そういう訳で、前作以上に愉しめた、「転生學園月光録」。この勢いで、「『転生學園』の劣化ゲー」として知られている、「神代學園幻光録 クル・ヌ・ギア」にも手を出すか検討したが、あちらとこちらには越えられない壁があると感じたので、あちらには手を出さないことにする。
自分の夜食を探しに台所へ行った(※テキスト※/ねこメモ)