2011-08-04 六厘舎TOKYOとは、出逢いが遅過ぎた 他 [長年日記]

六厘舎TOKYOとは、出逢いが遅過ぎた

東京駅を歩いていたら、かの「六厘舎」があった。大崎にあって大人気を博し、現在の“つけ麺ブーム”の先駆けであったりなかったりするという、かの名店。大崎の本店は、昨夏に閉店してしまったというが、東京ラーメンストリートに出店した店舗が、こうして残っている状態である。

せっかくなので、その美味しいとされるつけ麺を食べようと、私にしては珍しく、並んでまで入店した。そして、待望のつけ麺にありついていざ啜った――というのは嘘で、私は麺類を啜り込めない人間なので、まあとにかく箸でたくしあげながら、口に運んだ。口の中に広がる、スープの美味しい味わい。麺の豊かな香りと腰。確かに美味しい。だが、私には、ただそれだけだった。

もしも、私が一番最初に食べたつけ麺がここ「六厘舎」の物であったならば、この味は以後私の中で、基準の味として厳と確立されたに違いない。ああ、だがしかし。私は先に、「ベジポタつけ麺 二代目えん寺」の、ドロリ濃厚でいて脂負けしないスープ&麦芽の香り高い麺を、「(荻窪駅前)春木屋」の、ラーメン同様に繊細でいながらつけ麺の太さに適したスープ&ラーメン同様に美味しい麺を、つけ麺の元祖だと言われる「丸長」の、ジャンク的な味わいともいえる酸味と胡椒の効いたスープ&それに負けない麺を、既に知っている。これらを経た後の「六厘舎」は、美味しいけれどもパンチがなく、ただ私の中を通り過ぎていった。

教訓:物事の順番ってとても大事

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ダチョウ

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