2011-07-15 カンガルーが腕を丹念に舐める 他 [長年日記]

カンガルーが腕を丹念に舐める

首都圏内での私一押し動物園が、「埼玉県こども動物自然公園」である。何と言っても、動物達との距離の近さが魅力である。例えば多摩動物公園では、横に長いコンクリートの広場で皆いっせいにおっさん臭く横たわっているあのカンガルー達が、こちら「埼玉県こども動物自然公園」では、芝生の小高い丘で放し飼いされている。まあ、基本「皆いっせいにおっさん臭く横たわっている」が、芝生の開放感がもたらす心境なのか、タイミングが良ければ人の通路の傍までやってきているので、そっと触ることも可能なのである。

私のこれまでの観測によれば、カンガルーに触るには夕方が狙い目である。飼育員に餌をもらう時間なのか、通路に近い位置に集まっていたりする。先日もそうしてそっと触れたカンガルーは、身体が大きいからか毛も硬めで、しかし満足感のある触り心地であった。しかし同行の友人は羨ましいことに、伸ばした指より身体に近い腕を、何故か熱心に舐めてもらっていた。仲間の毛繕いのつもりだったんだろうか。羨ましいが、同じ目に遭いたくはない(「腕が毛深い」と思われてそうに思えるから)。

カンガルーの他には、小型カンガルーとも言うべきワラビーにも触れる。しかしこちらは、カンガルーほど豪胆な生き物ではないようなので、本当に隙を見て触る感じである。同じ飼育場内にいるカピバラは、むしろ「背中を触れ」と身体を横倒しにしてくる勢いである。

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