普通の学園モノには興味がないが、学園伝奇モノならば、ファンタジー要素が加わっており、そして余程のマイナス要素でもない限り、手に入れてプレイしたいと考えている。こちら「転生學園幻蒼録」の場合、ネット上では「魔人学園の劣化パクリゲー」との悪評が定着しており、マイナス要素と捉えるに充分ではあった。しかし私は、悪評を承知でプレイ開始した。「私はぬるゲーマーだから、本家との違いが大して気にならない可能性も高い」と考えたことと、そして何より、「~幻蒼録」を買うより前に、続編に当たる「~月光録」を買ってしまっていたことが理由である。恐らく購入当時は、「~幻蒼録」より「~月光録」の、店頭販売価格(中古)が安かったんだろう……。
始めてみると、予想通り、「魔人学園」との優劣の差は、私の馬鹿っ鼻にはたいして響いてこなかった。まず、ネットで最も悪し様に語られていた要素が、「主人公が“空気”扱い」「仲間が“電波”揃い」という、設定及びシナリオの部分であった。これについては、「“空気”が誰の事前期待もなく、人材不足で仕方なしに担ぎ出されていく展開でも一向に構わない」「『地方の霊的都市』という閉じた環境に属する面々が、世間標準的なコミュニケーションセンスに長けていなくとも、特に不思議はない」――と思って終わった。続いてネットで不評だったのが、「愛・喜・友・同・怒・悲・悩・冷・無反応」を選択する『感情入力』の、判定結果が納得しかねる」というものだった。これについては、「魔人学園のも理解できてた訳じゃないし、そもそも、現実の自分も同じ苦労をしているから、まあこんなもんだろう」――と思って終わった。ネットでは他にも、「戦闘SLGパートが難易度低過ぎる」という意見もあったが、ぬるゲーマーである私にはむしろありがたかった。そしてこれらに加えて、登場人物達のキャラ絵は線も色使いも美麗にして、始終細かくアニメーションしており、臨場感があって良かった。
こうして私は、世間の声に反して、概ね満足を得ることができた。勿論、続編の「~月光録」もプレイする予定である。以下、細かい感想を雑多に列挙(Wikipediaだと削除を迫られる感じのやつ)。
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