2011-06-23 どてカレー@ブーキッチン 他 [長年日記]

どてカレー@ブーキッチン

所用で新大久保まで出た夕方、行きは友人と一緒だったが、帰りは一人になった。せっかく来た新大久保だから、夕食には韓国系のご飯が食べたいと思いつつも、通りに溢れる人波にすっかり気圧され、何処にも寄らずに大久保駅まで着いてしまった。「このままじゃまずい!」と、踏ん張って東中野まで歩いてみた。道中、日本語が全く聞こえてこず、心細い思いをし、そしてご飯屋は一軒も見かけなかった。「いや、ここからが勝負!」と、東中野の商店街を抜け、早稲田通りへ出た。良さげな飲食店は幾つか目に留まったが、一人で黙々と歩いている内に、求める飲食店のハードルがぐんと上がってしまっていた。「とりあえず美味しそうなら何でも」から、「私が明確に好きな食べ物で、かつ目先が変わっているもの」にまで上がっていた。結果、私は早稲田通りを経由して、中野に着いた。中野は行き慣れていて新鮮味が無いから、そのまま新井薬師に向かった。新井薬師には、「私が明確に好きな食べ物で、かつ目先が変わっているもの」が無かった。仕方なく、西武新宿線沿線を歩いた。野方に着いた。野方は、初見ではよくわからなかった。再び歩いた。そして遂に、沼袋に着いた。

沼袋に着いたからには、「たんどーる」へ行こうと思っていた。創作カレーの店であり、私の掲げた条件を充分に満たしている。しかし、私は徒歩に時間をかけ過ぎていた。残念ながら、ラストオーダの時間が過ぎ去っていた。望みを打ち砕かれ、ゾンビになった気分で沼袋の街を徘徊する私。しかし、意外にもすぐに救いが訪れた。「カツカレー」と書かれた大きな看板が、目に留まったのである。果たして、看板の指し示す方向に、「ブーキッチン」はあった。そして店前の説明書きには、カツカレーとは異なる、更なる未知なるメニューの説明があった。その名を「どてカレー」。これはもう、入ってみるしかなかった。

店内で、詳細なメニューをチェックした。あの、焼いた時に独特のサクサクした歯応えが愉しい「豚トロ」を煮込んだものが、「どて肉」であり、その「どて肉」を使ったカレーが、「どてカレー」だそうなのだった。新大久保から沼袋まで歩き通した私にこそ、ふさわしいメニューと言えよう。肉は、驚くほど柔らかく、とろりとした旨味を湛えており、私のペコペコの胃袋に真っ向から勝負を挑み、がっぷりと組み合うのだった。こんな風に、「美味しいからあまり頻繁に食べられないや……」という方向性の肉には、近頃なかなかお目にかかれない。途中負けそうになりながらも、カレーというスパイスで舌を宥め、ようやく完食した。ベジポタつけ麺等と同じく、「四半期に一度」ペースで食べたくなる味であった。

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(毎日めろめろ)・真夏日。(烏森口の女王)/会社の上司が昼休み奥さんに電話して「今、フランスパンかね?お好み焼きかね?」と聞いていた(※テキスト※/ねこメモ)

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