普段利用しないバス停で、バスを待っていた。標識の真ん前に並ぶと、狭い歩道を通行する他の歩行者や自転車に邪魔そうなので、数歩後ろのバス待ちスペースに待避して、バスを待っていた。
標識のすぐ横に、小さい木製ベンチがあった。誰も利用していない。少し離れて立っていたので、全体がよく見えた。脚は折れかけ、釘も外れかけて全体的にガタガタになり、塗装はとうに剥げ、木もまた朽ちかけているようであった。見るからに、人間一人の体重さえも預けられる信頼性に欠けており、場所を塞ぐばかりの邪魔なゴミとなり果てていた。
――ああ、このベンチは私に似ているな、と思った。最初の志も今は昔、この先も誰にも修理してもらえず、廃棄さえもしてもらえず、おめおめと生き恥を晒しながら、恐ろしくゆっくりと息絶えていくんだろう。或いは、そう見せ掛けて、或る日突然廃棄されるんだろう。
でまいか(せかニャ!!)・昨日、八王子で。(烏森口の女王)・夏までに(ネコニッキ)/ビックリするくらい長くて可愛いねこの姉妹&困った・・・トイレに行けない(以上2点、ねこメモ)/猫が珍しくもなんともない生き物でホントによかった(※テキスト※/ねこメモ)