ゲームプレイと同レベル程度に、中古ゲーム屋店頭チェックにうつつを抜かしていた私は、「主人公が喫茶店経営に挑戦!」という内容の恋愛SLGが、複数売られていることにいつしか気付いていた。お菓子が好きで恋愛SLGが好きで、どうでも良い探求も大好きな私としては、それら3本が全て超お値打ち価格であったのを良いことに、3本とも買って帰り、時間をかけて比較することにした。
今回プレイしたのは、そのまず1本目である、「私におまカフェ」。SIMPLE2000シリーズに組み込まれている状況、ジャケット絵のチープさ、タイトルの投げやりさからして、「恐らくこれが最もハードル低いに違いない」と踏んで始めてみたのだが、私の読みは大正解だったようである。恋愛SLGと銘打ちながら、SLG部分はほとんど飾りであり、喫茶店経営は何も考えずにやっていても、店は一向に閉店しないのだった。
かといって、恋愛部分は?というと、メインヒロインの決定はクリスマスの選択肢だけで決まる(らしい)し、その前後にイベントが幾つかあり固有のCGも見られるが、後から見返せない仕様だし、ベストEDに行き着く為には、女子の名が現す味の珈琲のブレンドを極め、店に出してお目当て女子に試し飲みさせておけばOK。そもそも、絵も声も話もチープだし、特にモブ?の棒読みといったら抱腹絶倒レベルである。
だけれども、私はこのゲームを、存分に愉しんだ。「種類豊富な可愛い女子達に囲まれて、珈琲のブレンドを試行錯誤したり、喫茶メニューを適当に調整したりする、悠々自適の喫茶店経営」を追体験できるというだけで、全く問題なかった。また、EDの幾つかが無駄に苦いのも、「珈琲だけにwww」という感じで面白かった。とはいえ、せっかくの恋愛SLGだから、攻略可能女子毎の感想もメモしておく。