乾季のサバンナでは、落雷又は草木同士の摩擦による自然発火で、山火事が頻繁に発生する。サバンナで暮らす動物達にとって、山火事は文字通り死活問題である。火や煙に包まれて逃げ遅れ、命を落とす個体も少なくない。
しかし、命辛々逃げ延びた個体達には、あたかもそのサバイバルの褒美であるかのような、特別なご馳走が用意されていた。即ち、草食動物達には、普段なら堅過ぎたりして食べられないのに、じっくり火を通し燻したことにより、見事食用に転じた木の実達。そして肉食動物達には、焼け死んだ動物達の日持ちする肉。山火事を免れた動物達は、このご馳走を必死に食らい尽くした結果、ごく一時的に栄養状態が向上し、体重も増加する。野生の動物達は、このように、仲間の死を決して無駄にしないのである――。
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今の今まで、「焼け太り」ってだいたいこういう意味↑だとばかり思い込んでいたのだが、たった今辞書を読んで真の意味を知り、その殺伐さに震えているところである。現実って恐ろしい……。
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