★ 武蔵野うどんをカレーうどんで食べる

平日休みの昼過ぎに、手頃なランチ場所を求めて捜し歩いていた。賑やかな界隈をやや外れた辺りで、ランチ営業をやっている居酒屋が目に留まった。居酒屋ならば、定番メニューを手馴れた感じでやっつけて提供するスタイルかと思いきや、何故かランチ限定で武蔵野うどんを出していた。武蔵野うどんは、濃い肉汁につけて食べるスタイルで何度か食べた経験があるが、ここしばらく食べていない。なので久々、食べる事にした。

武蔵野うどんと言えば、讃岐うどんが軟弱に思える、「堅い」と称しても差し支えないコシ及び太さが特徴である。だからこそ、つけ麺のように、濃い肉汁につけて食べたりするのだが、肉汁は今は置いておこう。そもそも、肉汁の武蔵野うどんを食べたのは、数年も前の話。当時の私には美味しい食べ物であったが、３０歳を過ぎて食べ物の嗜好がみるみる変わり、今の私はあまりコッテリした食べ物を好まない。私は、武蔵野うどんのあのコシを再び味わいたかったのであり、武蔵野うどんに濃い味付けは、不要であり邪魔でさえある。

……等と考えていたにも関わらず、今から武蔵野うどんを食そうという私の目の前には、何故だかカレーうどんが置かれているのであった。カレーの誘惑に抗えなかった結果であった。ともあれ、久々に味わう武蔵野うどんは、記憶通りの極太さとがっしりしたコシに加え、記憶に残っていなかった小麦の力強い風味があった。これがカレーうどんでなければ、小麦の風味をきっちり味わえた筈であるが、長葱がたっぷり加わったとろみあるカレーはとても美味しく、だから後悔はしていない。唯一、肝心の店の名前を覚えていない点に、自分の至らなさを噛み締めている。

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ブックカバー。（烏森口の女王）・構え（せかニャ！！）・恐るべきネコホイホイ＆【大惨事】運搬車が破損しました。（以上２点、ネコニッキ）／手乗りニャンコ（猫式訓練所）

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ラブコール（ハシビロコウ／動物園写真館）