2010-12-06 「アイコンチキン」限定4種にようやくありついた 他 [長年日記]

「アイコンチキン」限定4種にようやくありついた

マクドナルドの「アイコンチキン」4種が、期間限定で発売された。「ビッグアメリカ」と同様、店舗を限定しての先行販売も実施されていたが、今回は、全店舗での期間限定発売を予告した上での先行販売であったので、「今がっついて一部店舗に馳せ参じずとも、後に地元で食べられるしー」と、余裕を決め込んで見送った。これが、余裕ぶった態度が良くなかった。気がつけば、全店舗での第1弾販売終了まで、残り1日となっていた。慌てて地元マックに駆け込んだら、「本日売切です」という、冷たい言葉を浴びせられた。この「売り切れ」という事態は、私にとって想定外であり、あまりのショックに他店舗に回る意欲なぞ沸かなかった。

時期を逸さずありついていた友人の、「第1弾は別に美味しくなかった」なる慰めの言葉も、私の心には届かなかった。私は心凍らせて、その後に控えるアイコンチキン達を全スルーする決意をした。「真珠のピアス」(by松任谷由実)が、「何処かで半分なくしたら役には立たないもの」であったように、私にとってアイコンチキンは、4つ揃わなければ意味がなかった。だってぶっちゃけ、マックなんて、さほど美味しいものでもない。期間限定アイコンチキンには、イベントとしての魅力を見出していた。4つ揃えられないのならば、テンションもモチベーションも下がり、私の中の合格ラインに達せず、仮装大賞のあの“残念の鐘”が、胸の中で「カーン」と虚しく鳴り響くのであった。

“全スルー”とは言っても、あくまでも「食べない」という意味であり、Twitter等から第三者の情報はチェックし続けていた。「直接関与するに至らないが、間接的に関わっておきたい」とは、ネットで接する大概の事物に私が示すスタンスであり、この時点では、アイコンチキンに対して、強い未練や執着は抱いていなかった。実際、観察者の立場に立った時、アイコンチキンは興味深い事物であった。人によって、感想がガラリと違う。個人の嗜好が異なるのは当然だが、少なくとも「アイコンチキンをわざわざ食べる」という点において、かなり共通した嗜好を持つ人々の、嗜好でなく味の善し悪しを語る言葉が、或る人は「Aはアリ・Bはダメ」、他の人は「Aは不味・Bは美味」と、真っ向から食い違うのは当然と思えなかった。この段階で私の興味は、「お祭り騒ぎに乗りたかった」から、「私も自分の舌で個々の種類に味の評価を下したかった」に変わった。しかし、過去形であった。販売期間を過ぎたアイコンチキンは、もはや食べられないのだし、4個揃わなければ意味がないとの考えには、変化がなかったからである。

ところが、あるニュースが私の気持ちを一変させた。「皆様のご愛顧に感謝の気持ちを込めて 大好評の期間限定『アイコンチキン』シリーズ4商品が フィナーレとして一斉に登場 11月26日(金)から12月2日(木)までの7日間限定で 『アイコンチキン』シリーズ 特別価格200円で販売」……。私は、既に全種類食べ尽くし、もはやアイコンチキンに用のない友人を泣き落として、「1日でアイコンチキン4種類全制覇の旅」に同行させた。1人では、さすがに1日4個は厳しいと感じたからである。そして、会社から家までの帰路で寄り道できる範囲内の、都内各店舗を回った。そして私は、人によって評価が激しくバラついていた、真相らしきものを、意図せず探り当てたのであった。……それは、つまるところ、店による味の差ではないか?と思われた。充分に熱々なアイコンチキンは、どの種類もそれなりに美味しかった。温度があからさまに低いアイコンチキンは、味がくどく食感も悪い、ただジャンクなだけの食べ物なのであった。もしも、全てちゃんと作られていたとしたなら、チキンとボロニアソーセージを組み合わせてレモン風味でさっぱり食べさせる「ジャーマンソーセージ」と、チーズ&黒胡椒風味のクリーミーなソースと更にスクランブルエッグで贅沢に整えた「カルボナーラ」が、最も好みであっただろうと思われる。

萌えアニマル画像

(ヨーロッパオオカミ/動物園始めました。)


リス

Tags: 動物
[]

«前の日記(2010-12-05) 最新