恵比寿に出る用事があった。恵比寿と言えば、JR山手線&埼京線に、東京メトロ日比谷線も通る、都内でも大きな駅である。駅周辺には飲食店がわんさかあるに違いなかったが、この地に馴染みのない私は、自分が好むタイプの飲食店の存在を知らずにいた。この日、ちょっとした冒険心で、駅近くの「落ち着いて美味しげな飲食店がありそげ」界隈を見繕って歩いてみたところ、非常に運良く、好ましい感じのパスタ屋にぶち当たり、喜び半分・不安半分で入ってみる事にした。
パスタ屋の雰囲気は、「ハシヤ」を小綺麗にした感じであり、「先斗入ル」に寛ぎを持たせた感じでもあった。つまり、創作系和風パスタ屋に共通する雰囲気を持ちつつ、今まで入ったどの店よりも雰囲気が良かった。これにより少し期待度を上げてメニューを眺め、とにかくお腹が空いていたので、肉も野菜も美味しく食べられそうな「あらびきソーセージと具だくさん野菜の和風すぱ」を注文した。
ところが、注文してから料理が出てくるまでの時間が、予想以上に長かった。メニューや店内に予め、「麺は注文してから茹でる故に時間がかかる旨を予めご了承の程」といった断り書きがあるにはあるが、「それにしたって……」と反論が脳内に浮かぶ程に長い。時間帯的に店内の客は少なく、また従業員は交代の時間なのか客より多くて忙しなくなさそうなのが、脳内反論を膨らませた。先程、店の雰囲気を見て期待値を上げたばかりに、まだ食べ物にあり付けない焦燥と、ダメージを最低限にしよう先走る諦念もまた大きかった。
この、料理が運ばれる直前まででかなり大きく膨れ上がっていたネガティブ評価は、ようやく出てきたパスタを一口食べた途端、跡形もなく霧散した。一言で言うと、ものすごく美味しかった。和風創作パスタでは「むしろそれが“味”」と思っていた、尖りや野暮ったさがなく、また味付けや素材の取り合わせもゴテゴテしておらず、必要最低限の要素を絶妙に組み合わせて出来上がった風の、シンプルでスタイリッシュな美味しさ。飲食店の接客が感じ悪い場合は、食べ物の美味しさでも挽回できないが、多少待たされる程度なら、全て帳消しにできる(次回からは時間潰しアイテムを持ち込めば済む為)。他のメニューも是非食べたいので、恵比寿よりも利用頻度の高い街に店がないか、調べてみる予定。
(10/31追記:恵比寿の店舗が本店で、他には六本木・赤坂・銀座と、オサレでお金がかかる感じの街にしかない……せめて新宿まで出店してくれないものか)
背滑り(ねこなど)・2010/07/13&2010/07/20&2010/07/29&2010/08/23(以上4点、今日の犬様 今日の猫姫)/抜群のバランス感覚(猫式訓練所)
アライグマ 洗ってた(動物の写真)・ココアイ(ミナミコアリクイ/動物園始めました。)・2010/07/12&2010/08/02(以上2点、今日の犬様 今日の猫姫)/「ホワイトタイガーの赤ちゃん、初めてのお散歩 ドイツ」(AFPBB News)・「水中で直立続けるゴマフアザラシ 鶴岡市立加茂水族館で人気者に」(山形新聞)・「ナメタガレイが立った! 福井の展示施設、エサ求め」&「暑さに耐えかね、側溝に 涼とる奈良公園のシカ」(以上2点、朝日新聞)