★ 室町半熟かすてら「匠味」・日向夏＠旬風

旬風の半熟かすてらを、これまでに２回食べた。１回目に食べたのは、ベーシックな卵味というかカスタード味というか。とろりとした食感と合わさると、それこそまるでカスタードクリームのように美味しかった。２回目に食べたのは、抹茶味。とろりとした食感と合わさると、抹茶の持つほろ苦さが引き立って、普段忘れていた抹茶の美味しさだった。

３回目の今回買ったのは、日向夏味。日向夏と言えば、マンゴーと並んで宮崎県の特産品である。口蹄疫騒動の爪痕深い宮崎を経済的に支援するべく、各パティスリーでは競って「日向夏」味の新ｏｒ限定商品を打ち出している模様。単純に考えれば、「宮崎県：経済的に支援される」「各パティスリー：新商品を打ち出して売上が増え、経済支援に乗り出している点を好意的に評価される」「我々消費者：目新しい新商品にあり付くと同時に、『私は宮崎県を支援した』という満足感まで得られる」——という、三者が三様に幸せになれる、良い構造である。

その日向夏味は、とろりとした食感と合わさると、酸味と微かな苦みが引き立って、やはりこちらも美味しかった。これだけ当たりが続くと、「合わせるとあまり美味しくないテイストがあるのか？」を逆に問われたりもするだろうが、私個人の想像では、あまり合わないテイストのほうが多いように感じている。それにそう考えていたほうが、３つ連続で当たりにあり付いた自分の幸せを噛み締められてお得だし。

（９／１６追記：店舗の通販サイトに、「日向夏味　完売御礼」の掲示が出ていた。限定商品だったか……。食べられて良かった）

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