2010-03-26 他の女にパジャマのボタンを付けさせた恋人(という設定の男子)に激怒 他 [長年日記]

他の女にパジャマのボタンを付けさせた恋人(という設定の男子)に激怒

私の恋人(という設定の男子)が、私不在の隙に、私と互いに存在を知っているが直接の面識はない女子を、私達が暮らす部屋に泊めた。その際、彼女の寝間着として、恋人自身のパジャマを貸した。「ボタンとか取れてるし、ボロくてごめん」とエクスキューズして手渡したところ、返される時には、彼女の手によってボタンを付け直されていたという。この話を聞いた私は激昂した。

彼女を私達の部屋に泊めたのは、「不意の事情により終電を逃したが、所持金もないので宿泊施設を利用できない」といった拠ん所ない事情が相手にあったのであれば、世間一般の常識なぞに囚われずに、斟酌しないものではない。困っている人、しかもこちらがその存在を認識している相手を、無碍に切り捨てたりはしない。しかし、私という存在がありながら、何故他の女子にパジャマのボタン付けをさせるよう仕向けたのか。私は確かに手先が器用ではないが、ボタン付けぐらいはできる。ボタンが取れていて困っていたなら、前もって私に依頼すれば良かったのではないか。それを、他の女性に付けさせるだなんて、もしもこの話が彼女を通じて余所に知れ渡ったら、私は「ボタン付けもできない程に不器用な女」又は「ボタン付けをやらない程にガサツな女」という、事実とは異なるのに事実っぽいので厄介な噂が広まるではないか。私と付き合っているからといって、「世間を敵に回してでも私を庇え!」等と主張するつもりはない。しかし、私が不利な状況を作って私の足を引っ張るのは、一体どういう了見なのか。

しかし彼は、「泊めたのはOK、ボタン付けがNG」という、私の怒りポイントがまるで理解できなかったらしかった。しかも、「お前の主張を理解できない」という事実を主張せずに、ただ私の言葉と私を無視して、別の事をし始めた。――彼はいつもそうだった。私はこれまで、ずっとそれを我慢していたのだった。しかし今日ばかりは、これまでの積もり積もった不満も重なって、とても我慢できるものではなかった。私は座った彼の襟刳りを掴み、首を揺さぶって真っ向から無言で睨み続けた。

すると、しばらくは虚勢を張っていた彼が、やがて目を反らしたかと思うと、その眼球が不自然にぐるぐると動き始めた。そして、唇の端から泡を吹き始めた。昔、猫をレーザーポインタでじゃらしていた時に、興奮しすぎた猫がこうなったことがある。しかし彼は、直前まで別段興奮していた様子でもなかったのに、むしろ興奮しているのは私であったのに、何故かこのようになった。――もしや、私は彼を壊したか? 彼は壊れてしまったのか? 私がここで追求をやめれば治まるのか? いやでも、今までもずっと、私の真摯な訴えを避けられ続けてきた。せっかく今日、勇気を出して、「関係が壊れても構わない」との意気で彼を追い詰めているのに、ここで逃がしたら、元の木阿弥ではないか。こうなったらいっそ、彼が壊れ果てるのを見届けるのが、恋人たる私の役割なのではないか。

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「世の中、曖昧な状態にしているからこそ存続している事ばかりが多くて、でも曖昧なままなのは許せない性分だから、生きてて疲れるなあ……」と思っていたら、こんな夢を見てしまったらしかった。恋人という設定だった非実在男子、ねちっこく責めてごめんなさい。

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