2009-12-01 大人の誕生日にケーキを注文するというのは、そもそもおかしいのかい？ 他 [長年日記]
★ 萌え猫画像
ＹｏｕＴｕｂｅ “ぬこ「ヨーグルトうめぇぇぇぇ、うめえぇぇぇ！！」”（Ｓｕｋｉｍａ Ｗｉｎｄｏｗｓ Ｐｌｕｓより／教官不定期日誌経由）
２匹が顔寄せ合ってスプーンについたヨーグルトを舐めている光景も、平ら顔系の猫が顔中をヨーグルトで汚しまくっているのも、たまらなく可愛い。＜“ぬこ「ヨーグルトうめぇぇぇぇ、うめえぇぇぇ！！」”
★ 大人の誕生日にケーキを注文するというのは、そもそもおかしいのかい？
「失われてしまったケーキの話」（琥珀色の戯言）を読んだ。注文したこちら側のミスかそれとも店側のミスか定かではないが、とにかく引き取り手を失って浮いてしまったケーキの存在を知り、いたたまれなくなって行動を起こしてみたけれども、店側の立場との間でケーキは行き場を失ったまま失われてしまった――という話。この件については、私もｆｕｊｉｐｏｎ氏と全く同じ思考展開と行動を取ったものと思われ、また読後も「どうすれば良かったのかな」以上の感想が出てこず、まるで自分自身の体験のようで何だか気恥ずかしかったので、ブクマ等は避けた。その代わりではないのだが、寄せられていたコメントの一・二をどうしても看過できなくて、こちらを掘り下げてみる事にした。
そもそも、おかしくないかい？ 大人の誕生日にケーキを注文するというのは。もし用意するなら、自分の家でつくるもんでしょ？ 見た目なんか関係ない。子供のための誕生日ケーキは、プロの作った美しいケーキを特別にあげるというのはわかるけど。
「大人の誕生日にケーキを注文するのはおかしい」なる意見がこの世に存在する可能性を、実際にこのコメントを目にするまで、私は考えてもみなかった。個々の大人のライフスタイルにもよるけれども、大人は子供に比べて自由な時間が少ない代わりに自由なお金があるのだから、デパ地下系の本格的なプロ仕様のケーキだって存分に買って食べるが良いし、町のケーキ屋のケーキだろうと、コンビニのケーキだろうと、好きなものを好きな時に好きなだけ好きに選んで食べるが良い。だいたいそもそも、“頑張った私へのご褒美”如きに、デパ地下からコンビニまでのスイーツが消費される現代において、“年に一回の記念日スイーツ”を「見た目なんか関係ない」と制限される謂れはない。
その逆に、美的センスも味覚も発展途上な子供の誕生日ケーキには、「プロの作った美しいケーキ」なんか無駄な贅沢である。大人の自己満足でしかない。でも、「無駄な贅沢」「大人の自己満足」であっても、子供が迷惑を被るのでなければ、押し付けたって構わないと思う。逆に「子供の誕生日ケーキは手作りが基本でしょ？」と決め付けるのも、それぞれの家の都合を無視した物言いであるし、製作者の菓子作りスキルが低い場合には、ガッカリ誕生日になってしまって元も子もない。現在までで子供のいない私には、親の視点で考える事ができないから、子供だった自分を振り返ってみるしかできないが、誕生日にケーキを用意してもらえるというのが嬉しかったから、ケーキの見た目とか味とかそんな気にしてなかったよなあ。当時はそもそも選択肢も乏しかったし。
あと、世間の常識ならば、クリスマスとその後の12/27ならば、二つ頼んだりしない。庶民は、同じ日に二つを祝うのだよ。もっと貧乏ならば、正月にクリスマスと誕生日と正月を祝うのだよ。もっと、世間に関心をもたれたらいかが？
庶民どころかワープアの分際である私なんかは、クリスマスケーキを一年に複数個注文して、クリスマスイブ前後に連続して食べるようになった。クリスマスケーキは、クリスマスにしか食べられない特別なケーキだからである。だからといって、正月とクリスマスと誕生日を一緒に祝う人達がいても構わない。彼等は甘味に対して私ほどの執着を持たない、堅実な人達なんだと思うだけである。世間というものは、とりあえず日本に限ってみても上から下まで幅広いのだから、いろんな世間の有り様を許容するのが「世間に関心を持つ」という事なんだ、と私は考える。