2009-10-31 「逆転裁判2」クリア雑感 他 [長年日記]

「逆転裁判2」クリア雑感

「1」がとても気に入ったので、立て続けに「2」を借りてプレイした。そして「1」同様、1週間弱でクリアした。

「2」の最大のポイントは、新しく導入されたシステム「サイコロック」だろう。勾玉を用いて、登場人物達が抱える心の秘密に迫るのだが、この不思議アイテムが可能なのは「心の秘密の存在及びその強度を炙り出す」まで。心の鍵を開いて秘密を開陳させるには、従来通りに隙を突き矛盾を暴いてやらねばならず、その為には証拠品・証言・証人をしっかりチェックしなければならない。この論理とオカルトの素敵な融合ぶりが、レトロな雰囲気の推理小説のようで、何だか胸が高鳴った。また相変わらず、全体のシナリオ構成が綿密で好ましい。この緻密さならば、一話分のボリュームをもう少し軽くしてくれたほうが、個人的により好ましかった。栄養価の高いご馳走は、そんなに量を食べられない。

上記以外の感想は、散漫なので箇条書きにて。

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  • 魅力ある女性キャラの層が厚くなっていた。
    • マコ巡査が可愛い。体育会系的な口調とノリだけども、眼鏡っ娘かつ超絶不運な為に、体育会系キャラにありがちな威圧感とか勢いだけで突っ走る感とかが抜け落ちていて、ただ可愛い。
    • 春美ちゃんが可愛い。口調は落ち着いているし多大な能力に振り回されないしで、とても大人びているようでありながら、ちょこちょこと子供っぽい面が覗くのがとても可愛い。親がアレという不幸もまた、可愛い。
    • 第2話ののどかは、「1」のあからさまに地が透けてみる(のに法廷中のボンクラ共が揃って見抜けない)ブリッコ女とは違い、「多分これ猫被ってんだと思うけど、なかなか尻尾を掴ませないから確信持てない……」的な天然キャラで、似たような女キャラでもちゃんと書き分けができていて凄いと思った。
    • 第3話のミリカは、無垢な聖少女で可愛い。これはのどかとは対照的に、フィクションの中以外には存在できないタイプのキャラ。
    • 狩魔冥は、高飛車については御剣由来の検事属性と見てスルーできるのだけれども、無闇に鞭を振り回す暴力性が大幅なマイナスポイント。……と思っていたのだけど、最後までプレイしたら感想が変わらざるを得ない。
    • 真宵ちゃんは……頑張れ。
  • 証人達の変貌表現に磨きがかかっていた。
    • 個々に詳細に説明するとネタバレになるので感想だけを大雑把に、「第1話:不気味で鳥肌立った」「第2話:腑に落ちた」「第3話:虚を突かれた」「第4話:恐ろしかった」。
  • 「1」の人気?キャラが再登場するサービスぶりだった。
    • 御剣がすっかり……。(ニコニコ)
    • トノサマン関係者の相変わらずな濃さがとても良い。
    • 矢張は、初登場は「チャラいけど情と個性と器用さのある、悪くない男」だったのに、いつの間にかウザキャラになっていた。割と堪え難い。

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