★ 「シスタープリンセス」プレイ中だるみ雑感～「血縁」ｏｒ「非血縁」について

• このソフトを、「少女一人を血縁故に安心して存分に甘やかし倒せるゲーム」だと思い込んでそのようにプレイしているところへ、ラストで「実は私達、血が繋がっていませんでした♪　良かったね私達♪」と卓袱台引っ繰り返される展開には唖然とさせられる。妹だからこそ、ああまで溺愛しまくったんであって、妹じゃないなら逆にもっと節度を弁えた付き合い方をするというのに。しかしこのゲームではそこのところが全く逆で、節度を弁えると血縁度が高くなり、実の妹として確定するようなのだった。意味がわからない。
• お泊りイベントで、妹に誘われて「一緒に寝る」のを選択する場合も、兄妹だからこそ安心して一緒に寝るんだのに、その行為によって血縁度が下がるというのは実に不可解である。逆に、異性である事を意識して「一緒に寝る」のを拒否した場合、一部の妹では代わりに風呂を覗く羽目になるまでは百歩譲るとして、結果的に血縁度が上がるというのだから更に不可解である。実の妹の風呂なんか、覗かないし覗きたくないものなんじゃないのか。妹のでも覗きたいのか。妹だからこそ覗きたいのか。理解に苦しむ。
• という訳で、私が感じるにこのゲームは、「妹」に対する認識が世間一般のそれとズレている気がしてならない。しかし、私は「妹」を売りにしているギャルゲやエロゲを他にやった事がない。もしかすると、ギャルゲ＆エロゲの「妹」一般が、実はこういうものなのかも知れない。また、一人っ子の私が兄弟の在りようを正しく理解している自信も無い。ひょっとすると、世間一般がおおっぴらにしない妹認識が、このゲームとイコール又は近似だったりしちゃうのかも知れない。その場合私は、自分が一人っ子で良かったと思うばかりである。

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