★ フレグランス・テイル(PS2版) 恋愛(?)EDクリア雑感・その1
PS2を購入したので、早速積みゲーを崩し始めた。真っ先に手に取ったのは、「フレグランス・テイル」。「妖精達の粗相に巻き込まれた主人公♂が、長らく反目しあっていた天使♂達と悪魔♂達を仲裁させる奇跡の香水作りに抜擢され、毎日、香水を作る毎日です」という内容であり、要するにBLゲーである。声優陣に井上和彦氏の名前があったので、つい購入してしまった。でもって、「恋愛SLGにしてBLゲーと来たら、ヌルくてサクサク終わりそう」という偏見の元、プレイを開始した。
OPで、状況説明と主要人物の顔見せが済んだ後は、いよいよ毎日香水毎日。朝起きたら真っ先に、香水の材料を聖水に浸す。その後、入れ替わり立ち代わり香水の材料を運んでくる天使&悪魔達をおもてなしたり、会話が盛り上がった真っ只中に次の訪問者が乱入してきて喧嘩をおっぱじめるのでオロオロしたり、そういう展開を面倒がって居留守や昼寝でスルーしたりする。その合間に、香料が浸出した聖水を瓶へと移す。それで1日が終わって就寝。――そんな1日を、5日間続けると、聖水が尽きるので、聖水及び材料のお代わりを妖精又は老神官の所へもらいに行く。――そんな1週間を、10週以上続けると、EDが見られる。
この、あまりに単調過ぎる日々の中で、香水調合の塩梅により、主人公と天使達と悪魔達の関係に変化が生じる加減が非常に絶妙。おかげでつい、全部のキャラを掘り下げたくなってしまって、単調過ぎる日々に幾度も身を投じる羽目になるのだった。とりあえず今日までのところで、天使&悪魔の個別撃破を完了したので、各キャラ&エピソードの感想等をメモ。
- アドル(cv:千葉進歩)
- 天使。偉そうかつ、真面目ぶっている。こういう男が主人公(=自分)にのぼせ上がっていく過程をまざまざと見せ付けられるのは、嬉しさと同等以上の恐ろしさがある。「え? もしもこいつが堕落したら、それってこっちのせいにされるの?」的な。最後まで道とキャラを踏み外さないでくれて、有難うございました。
- フィリス(cv:伊藤美紀)
- 天使。穏やかで物静かで繊細で優しい。また、女性と見紛う程に美しい外見(らしい)。「他人の痛みを知るが故に優しい」タイプにつきものの、「心の奥底に隠した深い悲しみ」に囚われている。彼との間に新しく確固たる絆を築く事で彼を悲しみから解き放つ行為は、“恋愛”の範疇ではないから、彼を男らしさの欠片もない外見に設定したのは正しかったと思われる。
- ソリュード(cv:井上和彦)
- 天使。飄々としていたり、神が説く世界の在り方を鵜呑みにしていなかったり、冒険心旺盛だったり。主人公に対しても、距離を置いた上で最大限の親しみを向けてくれているかと思いきや……な感じで、声が井上氏なのをさておいても、男性として見て一番カッコイイキャラ。但し、リアルで付き合う相手と見ると、“男の浪漫”に振り回されて苦労しそう。
- ティム(cv:関智一)
- 天使。年若い半人前で、純粋無垢にして好奇心旺盛。主人公とは、「輝く未来ある天然若者同士が絆を結んで共に成長を目指すであろう」微笑ましくも素敵な組み合わせだが、リアルの私はこんな穢れ無きキャラを相手に一対一の付き合いなぞ御免被りたい。アドルとはまた違う意味で、責任を負い切れない。あと、少年キャラには素直に女性声優をあてがったほうが良い。
長くなってきたので、ここでいったん中断して、続きは翌日付以降にて。