まだ自身の二次元嗜好を自覚することから逃げ気味な段階にある一般人が、
書店で『ToLOVEる』や『暴想処女』などを持って顔を赤らめながらレジに
並んでいるところを見かけたとき、俺は寄って行って声をかけたくなるんだよね。
そして、とりあえずは快楽天系や、一般系ならワニや竹などからキャッチーな絵柄の
漫画家を紹介してあげて、エロ漫画の世界の広大さや、誰にでも門戸を開いている
気軽さを理解させたい。そういうエロ漫画の手ほどきの文化が世間に定着してほしい。
すでにエロ漫画に親しんでいるユーザーは、目が肥えてきた結果として、
購買傾向がエロ漫画と、非エロで萌え絵柄の漫画とに偏ってきて、中途半端な立ち位置かつ
絵柄もイモっぽいお色気漫画にはあまり手を出さなくなってくると思う。
あと、エロ漫画ユーザーになれば、精神的負担を強いられる危険も回避しやすくなる。
例えば『みこすり半別館』と『まんがタイム』だったら、書店で購入するときの
精神的負担でいえば、『みこすり半別館』のほうが格段に高いんだけど、
エロ漫画の経験を積んでいるユーザーにとっては、ズリネタとして実用性が高いのは
むしろ『まんがタイム』のほうなので、平然とレジへ持っていけるのだ。
別に『みこすり半別館』を否定するわけじゃないよ。目の肥えたユーザーに選ばれることもあるだろうし。ただ、昔読んだ百済内創先生の、若いOLを狙うストーカーの漫画は笑ったよ。ストーカーの男がワイルドなイケメンで、繁華街の噴水の縁に脚を組んで腰掛け、タバコをふかしながらOLを監視してんだよ。普通に告白して付き合えばいいじゃん!と思った。
「ToLOVEる」は何となく知ってるけれども「暴想処女」は知らないので、どんな話が調べている内に第1話だけ読んだ。こんなの読んでて「まだ自身の二次元嗜好を自覚することから逃げ気味な段階にある一般人」は絶対ないわー。「まだ自身の二次元嗜好を自覚することから逃げ気味な段階にある一般人」とか言って良いのは、「絶対可憐チルドレン」とか読んでる段階だわー。いやそれもないわー。