映画を観に大泉学園に行き、昼食と夕食の中間をピエトロで食べた。これまでのピエトロとの接触は、イタリアンレストランともファミレスともつかない雰囲気を遠巻きにするだけだったが、今回はサラダバーの吊るし看板に惹きつけられた。食べ放題やバイキングが大好きな私であり、どのぐらい大好きかというと、嫌いな人の存在を想像できないぐらいであるが、中でもサラダバーとデザートバイキングがいちばん好きである。寿司やしゃぶしゃぶのような“高級主食”よりも、サラダやデザートのような“非高級副食&間食”を食べ放題するほうが、何やら贅沢な趣に感じる。
――とはいえ、私のピエトロの印象は何せ「イタリアンレストランともファミレストもつかない雰囲気」であったから、過度の期待は抱いていなかった。「不味くなければ良い」とまで、おおらかを通り越して悲壮な気持ちで構えていた。ところがいざ食べてみると、数種類ある小さいパンはどれもなかなか美味しく、野菜も鮮度が落ちた的なイヤな感じがなく、メインの皿をそっちのけて食べる事となった。むしろメインの皿こそが不要であったが、「これ自体に不満はないけどサラダバー食べたいから」という理由で食べ残しをするようには教育されていない自分が恨みながら、膨れ上がった腹を抱えた。
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