コンバースのオールスターを2足持っている。1足が黒×灰のツートンカラー、1足が黒に赤ライン&ファイヤープリントのバックプリント。それぞれを服装にあわせて何となく履き分けてきたが、長い間履き続けて、いい加減両方とも綻んできた。特に、使い回しが利き易い黒×灰の傷みが激しい。
そろそろスニーカーを新調すべき頃合いと判断し、靴屋に行った。コンバースのオールスターを2足持っているからといって、オールスターに強い思い入れがある訳ではない。見た目が気に入って私の服装に合わせやすいローテクスニーカーを選んだら、偶々オールスターになったに過ぎない。なので今回は、1足分をオールスター以外から選んでみようかと考えていた。マークが大きい分個性強く感じるワンスターか、生地の柄がオトナっぽい感じのジャックパーセルか、それ以外は全然知らないけどとにかく何でも良い。やっぱり具体的には何一つ知らないけれども、コンバース以外のローテクスニーカーメーカーだって一向に構わない。
まずは新宿のABCマートに行った。店頭で何足か候補を選び出したものの、その中で最も気になったジャックパーセルが、白or黒の細かい鱗模様的な生地でマニッシュなカッコ良さなのだけども、約1万円もしてしまってて予算オーバー。私にとってのローテクスニーカーは、“普段履きする靴”の位置付けだから、5桁は費やせない。
次に中野に行った。JRの駅からサンモール中野に入り、1店目は「靴のダイワ」。ここのコンバース取り揃え率は素晴らしく、噂によれば、メンズサイズならば現行全モデルを取り揃えている程なのだとか。ここで、灰地にビニールっぽい黒ラインの入った、カッチリしつつも可愛めのオールスターを買った。約6千円。それから、サンモール中野を突き抜けて中野ブロードウェイに入り、1F奥の「マルゼン」へ。ここは、特定の種類のコンバースを始めとする各種主に紳士靴を、ワゴンにこれでもかという勢いで積み上げて販売しており、その雰囲気の異様さで地味に広く知られる店である。そのワゴン内に積み上げられた山に、落ち着いた紅色で足首のところをマジックテープ止めするタイプのオールスターがあったので、慎重に掘り崩し発掘して買った。約3千円。気が付けば、今回もまたオールスターを2足買っていた。
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さてここまでの文章は、「私ってばこんなにコンバース(オールスター)が大好きなんです♪」アピールに見える可能性があるかもしれない。しかし私は私自身を、「“コンバース好き”を名乗れる域には到底達していない」と断言する。私が考えるに“コンバース好き”という人種は、「今履いてるヤツが傷んできたからそろそろ買い換えるかー」といった腑抜けた理由で靴屋を覘いたりはせず、定期的に靴屋に通い詰めて、いつ何時カッコイイモデルが入ってくるかに目を光らせているに違いない。或いは、ホームページとかその手で常に情報を先取りしているに違いない。
そして、道行く人の足元観察にも余念等あろう筈がなく、目にした瞬間のコンマ数秒で、「あの人のコンバースはYYYY/MM発売の●●●、値段は●千円、俺的評価はC!」といった具合に、知識を引き出し評価を弾き出しているに違いない。更には、全てのモデルを少なくとも装備用・保存用の2種類買い揃え、部屋には溢れんばかりのコンバース、壁も畳もお風呂もベッドも全部コンバース。コンバースと手を繋いで歩き、コンバースの誕生日にお呼ばれしている。そして、とめどなく何処までもコンバースに呼ばれ、コンバースへ続く道へと歩き去り、遂に帰らなかったという。
ミケ先生、あらあら、抱っこは苦手ですよね。(フクトラ日記)/密着(猫式訓練所)/YouTube“Cat Vs. Breadmaker (Makin' Dough)”(ネタ奉行より/教官不定期日誌経由)
ブレッドメーカーにビクビクしながら接近し、ビクビクしながら前足を振り上げるけれど、ビクビクしながらそっとおろす猫。何故怯える。<“Cat Vs. Breadmaker (Makin' Dough)”
ツクシガモです ウォークインバードゲージにて(動物の写真)
「コンバース取り揃え率」という聞き慣れない言葉がツボにはいりました。しかしコンバース、そんなに魅力的だったのですね。もう何年間も購入していないことを思い出しました。今度買ったときは大切に、傷つかないよう鞄にしまって歩こうと思います。
うっかりこの辺↓買ってしまったら、 <br>http://www.converse.co.jp/products/shoes/08fw/09/as-natural-python-h.html <br>大切に、傷つかないよう鞄にしまって歩く以外できなさそうです。