★ マレーシアレストラン＆カフェ　ジョムマカン

埼京線沿線に出かける用事があった帰りに恵比寿に立ち寄った。目的はマレーシア料理屋、のカレー。恵比寿からてくてくと代官山方面？に歩いて、妙にオシャレで起伏が激しくて現実味の希薄した裏道を少しばかり歩いて到着。メニューを広げると、カレーの他にも美味しそうな料理があり、店内の雰囲気も落ち着いていて客少なめで非常に快適であったので、予算を上方修正してカレー一品にサイドメニューをあれこれ組み合わせて愉しむ事とした。

メインのカレーは「マレーシア風チキンカレー」（？）を選択。強過ぎたり不快だったりする刺激が全くないのに、身体が良い感じに火照る爽やかな辛さなのは、生の唐辛子を使っているのかそれとも他の香辛料の影響か。また、鶏肉がアジア料理によくある絶妙火加減の柔らかジューシーな鶏肉で、皮付きのそれが結構たっぷりと入っていて、鶏肉好きの私は非常に大満足だった。

その他のメニューは、まず前菜に「新鮮野菜の揚げ豆腐包み」。野菜の千切りが挟まった厚揚げにソースをかけて食べるだけなのだが、このソースが爽やかな甘辛味で非常に美味しい。もちろんここの味には及ばないだろうけれど、その辺の厚揚げとありあわせの野菜と、あとはスイートチリソースｏｒマンゴーチリソース辺りで、似たような料理を自炊できるかもしれない。するかどうかはまた別。それから、「エビチリカレーうどん　ペナン風」。断面真ん丸で独特の腰あるツルツルした麺と、パクチーの効いた酸味あるスープが美味。スープを飲んで良いものかどうか少し悩み、少し飲んだ。そして、「空芯菜のブラチャンソース炒め」、「チキンのジンジャーソース」をそれぞれハーフサイズで。「空芯菜のブラチャンソース炒め」は海老の香りが非常に立っており、「チキンのジンジャーソース」は清涼感ある辛味でどちらも美味しかった。

最後に、わざわざ別段落に分けて書きたい、デザート。１０品はなかったかもしれないが５品以上は確実にあった豊富なデザート類の中から、今日食べるべきものを選び出すまでが喜ばしくも大変な作業だったが、頑張って「焼きチョコバナナ」と「パンダンリーフケーキ」を選び出した。「焼きチョコバナナ」は、熱を加えて甘味と香りを強く引き出したバナナにホイップクリームとチョコソースが添えられていて、バナナとチョコソースだけだとチョコがバナナの風味に負けそうなのだが、更にホイップクリームを合わせる事でチョコの味も立つ、という組み合わせの妙。そして「パンダンリーフケーキ」は、ふんわりとももちもちともつかない風変わりな食感が美味しく、近場の喫茶店で出されたなら、これ目当てに週１以上通いたいと思わせる味だった。

どの料理にも満足した上に、他にも料理はたくさんあるので、近い内にまた来ずにはいられないのだが、店の人曰く、「９月？から銀座にも出店予定」「逆に恵比寿のこの店舗は、継続になるか移転になるか未定」との事だった。うーん、という事は、銀座に出店される前に取り急ぎ１回馳せ参じれば良いという事になるか。

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