暑さよりも蒸しが勝って、身動き一つしないでいても汗が零れ落ちるそんな折、梅雨の時期に読んだ「私はこれでゴキブリと無縁の生活を送るようになりました」(304 Not Modified)を思い出していた。「除湿機」等というカテゴリの家電について、これまでに見た事も聞いた事もなかった、というか、見たり聞いたりしても全く記憶に留まっていなかった。まずはどんなものかを確かめに、興味半分でヨドバシへ行ってみた。すると、空気清浄機とエアコンの狭間辺りに、ちょっとした売り場スペースを割く一大勢力として扱われており、客も切れ目なく入れ替わり立ち替わりして商品をチェックしていた。そっかー、除湿機ってメジャーだったんだ。じゃあ私も買おうかなー。
ここから先の道が、割と長かった。家電ともなれば決して安い買い物ではないし、この先それなりの年数使い続ける想定であれば、安易に安い機種を買い求めてもいけない。機能・デザイン・価格を、あれこれじっくり比較検討した。
まずは、除湿方式から絞込み。私の現住居は夏場蒸し暑いが冬場乾燥するので、「低温時の除湿力が大きい」ゼオライト(デシカント)方式は除外した。次に、ゼオライト(デシカント)方式でないところのコンプレッサー方式は「室温上昇が軽微」だという触れ込みに期待して、涼風機能は不要とした。同時に、室内の空気の清浄具合にも興味がないので、空気清浄機能も不要とした。それから、室内に置いておいて、あまりに野暮ったくないデザインの物を選ぶよう心掛けた。最後に、手狭な室内で極力邪魔に感じないよう、壁にくっつけて設置できるタイプを選択した。
この最後の一点を満たすのが、店頭展示では一機種しかなかった。即ち、三菱「MJ-S100C」が我が家にやってくる事となった。
ここから先の道も、ついでに書くと長かった。猛暑に考える事は皆同じなのか、配達が大変混雑していた。平日の夜間配達は望むべくもなく、週末配達も時間枠がざっくりでしか指定できなかった。そして購入が日曜の夜であった為、Debitが使えなかった。翌日の内に再来店すれば当初の配達指定日のまま行けたそうなのだけど、翌日は他に用事があって行けず、配達希望日が仕切り直しとなった。
そのようにして、思い立ってから手に入れるまでに、かなりの時間が掛かった除湿機。いざ使い始めてから、室内の環境がどれぐらい快適になったかというと、特筆できるほどの実感はないのが正直なところ。“蒸し暑さ”から“蒸し”を除いてみても、“暑さ”は依然として残る。ただ、電源を入れた直後の湿度表示が運転に伴いみるみる下がる様や、除湿機にペットボトル数本単位の水がぐんぐん溜まる様等、成果は十二分に実感できているし、何より愉しい。愉しいのが何より。
タンチョウの成長日記(動物の写真)・チワワサンドと携帯の不具合チェック(へにょへにょ日記)/「モキュモキュちゃん」(エルエル/→他の画像:““Get to your places!” shouted the Queen in a voice of thunder”(Cute Overload!))・「どうやって上った? 2階建て住宅の屋根の上に羊」(国際時事新聞/→画像:“A woolly jumper: The sheep that leapt onto the roof of a two-storey house”(Mail Online))
「消防隊が駆けつけた際、羊は屋根に生えた苔を満足そうに食べていた」。高い場所を好むのは山羊、という印象が。<「どうやって上った? 2階建て住宅の屋根の上に羊」