仕事帰りの電車の中で携帯をぽちぽち弄っている時に、聞きたくもない会話を耳に入れてしまった。会話の主は妊婦とその連れの男性。何でも、妊婦が産前産後休暇を最大限取ろうとした為に、同僚の1人に皺寄せが行ってその人が休めなくなってしまったらしく、連れの男性が妊婦をたしなめているのだった。
「産休が少しぐらい減ったって良いじゃないか。きっとその人は『アイツのせいで自分の休みがもらえなくなった』って恨んでるよ」
「そんなこと考える人じゃないから大丈夫よ。それに私、今は他人の心配している余裕なんてないもの」
「余裕ない」と語るその声はたっぷりの余裕に満ち溢れていて、その天真爛漫傲慢発言を耳にしてしまった瞬間、私はぐわっと胸が苦しくなってその場を逃げ出したくなった。でも駅に近付いた訳でもないのに車内を移動したら明らかに不審がられるかもと思い、ぐっと我慢してそのまま携帯をぽちぽち弄り続けた。しかし続く会話を耳にしてしまった時には、直前の自分の判断を心底後悔した。
「でもおまえが目一杯休むせいでその人は自分の休みが取れなくなってさ、彼氏ともなかなか会えなくて、その内彼氏とうまく行かなくなって、そうして婚期を逃しちゃうんだよ(笑)」
「(笑)」
幸せな人達というのがこのように、他人の取り分を当たり前な顔して奪う上、他人をこき下ろして自分達の幸せを再確認するのが当然な生き物であるというのなら、私は幸せになんかならなくて良いしむしろなりたくないと思った。でももしかして私自身もまた、無意識に他人の取り分を当たり前な顔して奪う上、他人をこき下ろして自分達の幸せを再確認して当然だと思っている生き物なのかも知れず、それなら何かもう私は今すぐにでも死んだほうが良いと思った。
電車を降りる間際に妊婦を見やると、彼女は絵に描いたような凡庸な容姿を滲み溢れる自信でキラキラと輝かせていた。電車を降りた私は泣きながら家に帰った。
★ 「なぜ女性は怒りを爆発させるのか」(Simple−憂鬱なプログラマによるオブジェクト指向日記)
女性は長い妊娠&育児期間を支えてもらう為、感情を面に出す事で男性の献身度合いを見極めふるいにかけている——という説。これが本当なら、交際当初こそ女は最も感情的になるのではないかと思うが、実際は異なる。
★ 「萌え・ツンデレは守備範囲を見直せ」(ner式)
「概念自体は昔からあったにもかかわらず、それを一語で表す的確な単語が存在しなかった」ところから生まれた各種ヲタ用語が、「明らかに従来の一般用語で代用が利く」場面でも濫用される状況への憂慮。
学校の屋上や周辺の電線に集団で飛来し、糞や吐瀉物を撒き散らすだけでなく、窓から教室内に侵入して弁当を食べたりまでするという深刻なカラス被害。相当人をなめてかかってそう。→環境省「自治体担当者のためのカラス対策マニュアル」
農業用溜め池に先に居着いた1羽のコブハクチョウ♂が先住権と独占権を主張、後から来たオオハクチョウ8羽の群れを威嚇し追いかけ回して追い払うという話。オオハクチョウのほうが大きく数も多いのに適わないとは。
レトルトカレーによって、あなたの性格や運勢を強引に決めつけます。なお、あなたの嗜好と“運命カレー”は一致するとは限りません。
カレーの穴より。私にとってレトルトカレーとは、「ご飯よりもパスタにからめて食べた方が美味しいもの」である。
名なしさんの“運命カレー”はトドカレーです!
●海獣トドの肉をふんだんに使った北海道の伝説、第一食品「トドカレー」が似合うあなた。人を楽しませることにかけては天賦の才能を持った人。宴会でもイベントでも、その場を盛り上げるためには、身を削る覚悟を持っています。ただ盛り上げようとするあまり、時に全裸になるなど、暴走しがちでもあります。そのくせお人好しなので、特に恋愛面では、友達などに先をゆずってしまいがち。見かけによらず、不器用な恋愛をしています。ふだんはおちゃらけた顔をしているのですが、一人になった時には、物事を難しく考えてしまいがちな部分もあります。
北海道のレトルトカレーとして有名なトドカレーだが、トドカレーに挑む前に鹿カレーや熊カレーで腕慣らしをしておきたいところ。だって「カレーの穴」の試食レビュー によれば、トドカレーってこんな感じらしいし……。
他人をこき下ろすことで自分の幸せっぷりを(自分や仲間に)確認する人っていますよね。で、私はそういう人たちを嫌悪しているのですが、すごく嫌なのは、そういう風に「自然」に他人をこき下ろしてでも自分の幸せを確認できる人にどこかで憧れているところなのです。。。
私も自分の中に「『自然』に他人をこき下ろしてでも自分の幸せを確認できる」芽を持ち合わせている自覚があるから、過剰に反応して過剰に恐怖してるんじゃないかと思っています。<br>今回の話はその時感じた感情をできるだけ忠実に書き起こしたものであり、落ち着いた後になってから理性的に考えようと努めれば、<br>「同僚さんの休みが減る事に考慮するべきは妊婦さんでなく会社であり、会社が双方に必要なだけの休みを与えてあげるべきであり、妊婦さんに反感を抱くのは筋違いでは」<br>「妊婦さんと同僚さんはお互い軽口を叩ける仲かもしれないのに部外者の私が勝手に憤るのは図々しい」<br>「並外れた容姿や収入とか資産でなく、人として生きていれば普通の人の多くが手に入れるであろう“幸せ”にまで劣等感を抱く私が怖い」<br>とか、まあいろいろあります。
「同僚さんの休みが減る事に考慮するべきは妊婦さんでなく会社であり〜」というのは、まったくその通りですね。反省。<br><br>でも、「滲み溢れる自信でキラキラと輝かせていた」というのは、ほんとに読んでいても辛くなりました。他人をネタにしないと幸福を実感できないということは自足してないわけで、その人なりにどこかで不安を抱えているんだろうなぁ…などと考えてもみますが、やっぱり卑屈な自分が一番悪いんだろうと思う罠orz
「絵に描いたような凡庸な容姿を滲み溢れる自信でキラキラと輝かせていた」は完全に私の主観ですから、私の心情を現した文章であり事実かどうかは不明、程度に受け取って頂ければ幸いです。<br>この時実際そう思ったから敢えてそのまま書きましたけど、もしかしたら普通に見れば可愛い人だったのをその時の変なコンプレックスで凡庸と決めつけたのかも知れないし、キラキラ輝いて見えたのも単に笑顔が素敵な人だっただけかもしれません。<br><br>でもって、私こそが「他人を『他人をネタにしないと幸福を実感できない』人と決めつけて自虐なんだか何なんだかに浸らないと何か(何だろう?)を実感できない自足できてない不安を抱えている人」かもしれない訳です。語尾の「かもしれない」は婉曲表現です。
ああ。。。そういう無邪気な悪意を振りまく人いますよね。<br>不自然でもその場限りのことですから、立ち去ったほうがいいかもしれませんよ。逃げて、ちょう逃げて。
仰る通りです。<不自然でもその場限りのことですから、立ち去ったほうがいいかもしれませんよ。<br>私が勝手にその場に留まって聞かなくて済む話を聞いて自信と幸せにあてられて勝手に凹んだだけの話なのです。
結果的に休みの取れなくなった同僚の異性関係について根拠のない推測をして愚弄した男性はどうしようもない嫌なやつだと思いますが、件の女性が産休をとることが「他人の取り分を当たり前な顔して奪う」行為だとはどうしても思えません。逆に、仕事が忙しいからといって産休を十分にとらせないような有形無形の圧力があるとしたら、それこそ「他人の取り分を当たり前な顔して奪う」行為だと思います。
よく分からんけど、有給にしろ産休にしろ、労働者の権利を行使するのが悪い、という論調は違和感を感じる。<br>特に産休なんて、ずいぶん前から計画的に取ることができるものなんだから、それで相棒が休む間もないほど忙しくなってしまうと言うのは、一般にはマネジメントの失敗。<br>産休に限らないけど、本来ある権利を主張して何が悪いのかなぁ。<br>相棒も、休みが取れないじゃなくて「休みを取ります」と言えば済む話だよね。<br>主張する人は、他の主張できない人の内面まで慮って行動すべき、という意見ですかね?<br>途中で二人とも笑ってるのは、明らかに内容が冗談だからですよね?<br>ちょっと深刻に受け止めすぎな気がしますが。
>団子鼻さん <br><br>私の文章が拙い故にご理解頂けなかったものと思いますが、私は「件の女性が産休をとること(自体)が『他人の取り分を当たり前な顔して奪う』行為」とは書いておりませんし、書かなかったけど考えているという事もありません。
>こんぺいとうさん <br><br>「よく分からんけど」と仰る通り、私の文章が拙い故にご理解頂けなかったものと思いますが、私は「有給にしろ産休にしろ、労働者の権利を行使するのが悪い」とも「本来ある権利を主張して何かが悪い」とも書いておりません。 <br>「ちょっと深刻に受け止めすぎな気がします」は、自分でもその通りだと思います。 <br>「相棒も、休みが取れないじゃなくて『休みを取ります』と言えば済む話」かどうかは、その人の勤め先によって大きく異なるでしょうから何とも言えません。
読解力が不足しておりまして申し訳ありません。それでは「他人の取り分を当たり前な顔して奪う」行為というのはだれの行為に対しておっしゃったのでしょうか。すみません、素光さんのご意見をより正確に知りたいと思っているだけです。他意はありません。
正直、「『他人の取り分を当たり前な顔して奪う』行為」が産休をとること自体を指すのではないと言い切って尚分かっていただけないなら、そもそもの認識の基礎に深い齟齬があり、言葉を尽くしても分かっていただけないように思います。申し訳ありません。
優越感が幸せと同じ意味かどうかは議論の余地があるとは思いますが<br>>他人をこき下ろして自分達の幸せを再確認するのが当然な生き物<br>なのは素光さんも同じだと思います。なぜなら、<br>>私は幸せになんかならなくて良いしむしろなりたくないと思った。<br>とあるように現状違う立場であることに優越感を感じているのではないですか?<br>ただ言葉にするかどうかは個人の倫理感に寄るものなので<br>不快感を感じたことに対しては不満を述べるものではないです。
ごめんなさい、「私は幸せになんかならなくて良いしむしろなりたくないと思った」を「幸せ再確認」と解釈するのはどうしたって無理です。
「幸せな妊婦との立場の違いを表明すること」が<br>ある種の優越感ゲームであることを指摘しているだけで<br>「幸せ再確認」と解釈してくださいとは書いてませんが?<br>素光さんを「他人をこき下ろして自分達の幸せを再確認するのが当然な生き物」と感じたのは<br>私自身の感覚なので解釈に無理があるといわれても困りますし。
有限さんの理屈でいくと、有限さん自身は「"『他人をこき下ろして自分達の幸せを再確認するのが当然な生き物』と違う立場であることに優越感を感じている"人と違う立場であることに優越感を感じている」ことになりますね。 <br>そんなコメントを無自覚なまましてしまうかどうかは個人の理性か知性かによるものなので特に不満を述べるものではないです。 <br><br>もちろん僕は「"『他人をこき下ろして自分達の幸せを再確認するのが当然な生き物』と違う立場であることに優越感を感じている"人と違う立場であることに優越感を感じている」有限さんと違う立場であることに優越感を感じています。 <br><br>もし有限さんが「"『他人をこき下ろして自分達の幸せを再確認するのが当然な生き物』と違う立場であることに優越感を感じている"人と同じ立場であることをきちんと自覚している」、つまり「素光さんと同じ立場であることを自覚している」のでしたら、有限さんも「他人をこき下ろして自分達の幸せを再確認するのが当然な生き物」であることを自戒して「優越感ゲームであることを指摘」するなどという優越感ゲームを始めることは控えるべきではないでしょうか。 <br><br><br>それと「私自身の感覚」だから「無理があるといわれても困」るとは。それこそ言葉にするかどうかにあたり個人の倫理感が強く問われるところだと感じます。人間を小説か何かと勘違いしていませんか。他人のブログにコメントを書き込むという行為の意味を何かと履き違えていないか一度考えてみてはいかがでしょうか。
>有限さん<br><br>選択=「ある種の優越感ゲーム」というご指摘でしょうか。有限さんがそうお考えになるのは別にそれでもよろしいんじゃないでしょうか。
>株式さん<br><br>素敵なHNですね。
ARTIFACT@ハテナ系から来ました。<br>コメントに目を通して思ったのは、株式さんの「自己顕示・(上位)承認」要求が間違っていないということでした。<br>もっとも、ブログだろうが、日記だろうが、コメントだろうが、「自己顕示・(上位)承認」要求装置の一端なのですが。<br>まぁ、どうでもいいことですが(続けると自己顕示・上位承認を要求していると見られるので、この辺で)。