2006-10-15 南房総(3)マザー牧場/萌え猫 [長年日記]

南房総(3)マザー牧場

当初は、昨日の内に鴨川シーワールドとマザー牧場を見て回って帰る予定だった。しかし地図で見ると間近く見えるシーワールドとマザー牧場は、その間を繋ぐ電車もバス路線も存在せず、どちらもそれなりに満喫するつもりならば同日中にまわるのは無理である様子。マザー牧場を又の機会に持ち越すとなると、これから寒くなる事を考えれば来春以降まで待たなければならないし、そんなに頻繁に房総にばかり通っているのも偏り過ぎなので、思い切って1泊延長して日曜の今日も遊び倒して帰る事にした。

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到着直後は曇り空で風が強くて肌寒かったが、日が昇るにつれて晴れ間が広がり多少暖かくなった。しかしできるものなら、汗が流れるぐらい暑かった昨日の鴨川と今日の気候とを交換したかった。

見たもの:アグロドームシープショー

アヒルの大行進
「ベルの音が鳴るほうへ行くと餌がもらえる」と条件付けされたアヒルとアイガモが、ベルの鳴るほう(にて撒かれる餌のほう)を目掛け、砂埃を立てて全力疾走。急ぐあまりか、それともそうすると速度が得られるのか、羽を大きく開いて羽ばたきながら走っているのが可愛かった。あと進行役のお姉さんが半袖だった。寒いのに可哀想。
牧羊犬とまきばの仲間たち
羊飼いスタイルのお兄さんによる、牧羊犬を始めとする牧場の仲間達の紹介。この牧羊犬は犬笛による指示に従い、吠え立てながら羊を追い込む。労働に従事する犬は、ペットの犬と表情や雰囲気が異なって見える。足の速さを見せる為にお兄さんに追いかけられていたダチョウが、池にはまってズブ濡れになるハプニングあり。寒いのに可哀想。
アグロドームシープショー
カタコト日本語を操るタンクトップ姿の外人兄貴が、羊毛採取から食肉用まで多種多様そしてどれもデカイ羊を紹介した後、大人もいたいけな子供も見つめる中、1頭の羊を組み敷き引きずりまわして鮮やかな手付きで羊を丸裸にした。兄貴は誰かに聞かれる前に自分から「スコシサムイー」と自分の肩を抱いていた。あまり可哀想じゃなかった。
ひつじの大行進
牧羊犬に追い立てられた羊の群れが、糞を撒き散らしながら坂を駆け下りて登場。時間に少し遅れたおかげで、羊の駆け下りシーンを目撃する事ができた。その後、牧羊犬が盛んに吠えつつ、群れから外れた羊には噛み付きつつ、群れを誘導。「痛くないように毛皮の部分を噛んでいる」という説明だったが、元(not牧羊)犬の飼い主としては、正直あまり信用できない。
乳牛の手搾り体験
繋がれた乳牛の後ろに列を成して並んで、1人1人順繰り交代で牛の乳搾り。牛の乳搾りは私みたいな不器用人間には無謀な挑戦のではないかと思っていたが、恐る恐る乳首をつまむとそれなりの勢いで乳が迸ったので、とりあえず搾るだけなら誰でもできるらしかった。落ち着いて考えてみれば、子供が主体のイベントが難易度高い訳がない。
こぶたのレース
観客の中から選び出された子供達が、仔豚のお尻をペチペチ叩いてゴールまで誘導する障害物競走。選手に選ばれない観客は、番号のついた豚のミニぬいぐるみを任意で購入し、番号の仔豚が見事1着でゴールインすれば大きなぬいぐるみをゲットできるという仕組み。本気で仔豚を引っぱたいている子供がいたが、あれは子供らしいのか子供らしくないのか。
マザーファームツアー
トラクタートレインに乗って牛舎や牧場の中を巡る体験ミニツアー。アルパカを間近で見るつもりが、どれがアルパカかも定かでないまま終わったが、ふわふわのアンゴラウサギに触れたし、顔の黒い可愛い羊に餌をあげられたので良しとする。こちらの牧羊犬は、犬笛でなく声の指示に従い、吠え声を上げずに目線で羊を威圧して誘導していた。
観覧車
見晴らしの良い山の上の、更に見晴らしの良い観覧車。マザー牧場の周囲一体は見事なまでの山林で、そりゃ交通が不便なのも当然だと納得。少し遠くに相模湾らしき海らしきものが見えた気がするが、雲が多くて良くわからなかった。本日は風も強く、ビュービュー音は鳴るし揺れるしで、「ファイナルデッドコースター」を思い出してビクビクした。

食べたもの:ジンギスカン鍋牧場みるくラーメンホットソーセージサンド[チーズin]&ラムハンバーグサンド

ホットソーセージサンド[チーズin]&ラムハンバーグサンド
マザー牧場での朝食にふさわしいメニュー。ソーセージはジューシーでさっぱり、ラムハンバーグは生姜風味で美味しい。チーズがプロセスチーズじゃなかったらもっと良かった。
手造りパン&チョコ
こういうところのパンは技術力で有名店に適わないように思うのだが、バターやミルクが新鮮なのか、じんわり美味しかった。チョコは生クリームが新鮮なのか、同じく美味しかった。
牛乳饅頭
園内で食べ歩きできる牛乳饅頭は、牛乳の香りたっぷりの皮に、黒い餡。土産売り場で売っている牛乳饅頭は、皮の味は落ちるものの中の餡が白い牛乳餡。どちらも美味しい。
マザーどーなっつ
牛乳とおからでできたドーナツ。下手すればポソポソして油っこく、そうでなければポロポロしたかたい歯触りだろうと思って食べたら、ふんわりと柔らかく美味しかった。
ソフトクリーム&ミルク
ソフトクリームはぶっちゃけ「普通に美味しかった」が、ミルクは持ち帰りが禁止されているということはつまり搾り立てなのか、クリームが浮いてて濃厚なのにさっぱり美味しかった。
牧場みるくラーメン
ミルク色のスープに太麺、食べる時にバターの欠片を投入。甘くまろやかなミルクスープが、動物園や遊園地特有のジャンクなラーメンを美味しいラーメンに引き上げた感じ。
手造りソーセージ&ウィンナー
肌寒かったせいか、炙り立てソーセージ売り場の前には数人の列ができていた。熱々でジューシーで美味しいが、欲を言えばちょっと脂が強かった。ビールによく合いそうな味。
ジンギスカン鍋
締め。私は羊肉を「牛や豚のような特有の臭さがなくて美味しい」と思っているのだが、同行の友人は羊臭いという。羊肉の羊は、先程餌をあげたのと同じ黒い顔の羊である。

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