夏も終わりかけ、日中は相変わらず30℃前後の暑さでも、朝晩は涼しい風が吹く今日この頃。タイマーをセットした扇風機で寝入りばなだけ寝心地良く調節すれば、あとはクーラーに頼らずとも窓から入る風だけで、朝まで心地良く眠れるようになってきた。しかし、窓を開け放って寝る夜には、風の心地良さとは裏腹な、昔体験した嫌な出来事の残滓がチラリと胸をよぎったりもする。
あれは、今から10年以上も前の夏の夜だった。私の家はちょっとした山の上にあった。涼しい風が吹き込んでくるので、夏の夜は窓さえ開けておけばクーラーなしで眠れた。その日の夜もそのように窓を開放し、タンクトップ&ショートパンツを寝間着にして寝ていた。
私は夢を見ていた。見知らぬ男性が夢に出てきていた。夢の中の彼がどういう間柄或いはどういう設定だったか、具体的には覚えていないが、親しい間柄でなかった事は確かである。その親しくない彼が全く唐突に、私の太股に手を伸ばして触れてきたのであった。
その頃の私は、男性に太股を触られる経験をまだ体験していなかった。にも関わらず、その彼の手は、恐ろしく生々しい感触として知覚された。身の毛もよだつ不快と恐怖に、反射的に手を伸ばして男性の手を払いのけようとしたその瞬間、私の手は夢ではあり得ない、リアルな物体に触れた。それは柔らかくおぞましい感触であった。私は瞬時に目を覚ましつつ、その柔らかくおぞましく細長い物体をひっ掴み、振り払った。柔らかくおぞましく細長い物体は、ベッドの下へと飛んでいった気配がした。
ここで私は完全に覚醒、ベッドから文字通り跳ね起きた。人間の指は例え振り払われてもベッドの下には飛んでいかない。つまり、私の太股をはい回っていた柔らかくおぞましく細長い物体は、人間の指ではあり得ない。実際、ベッドの上に私以外の人間はおらず、ベッドの周囲にも人影はなかった。身の毛もよだつ不快と恐怖を依然として抱いたまま、私は部屋の電気をつけ、柔らかくおぞましく細長い物体を投げとばした方面の床を眺めた。そしてそこに発見した。ムカデの幼虫が慌てふためいて床を横断している様を。
私の内なる不快と恐怖は、あのような人にはなかなか話せないようないやらしい夢を見たくもないのに見せられて夜中叩き起こされて下手したら足或いはもっと奥まったそれこそ人には言えないような箇所に毒を注入されかねなかった怒りに取って代わり、倍量にも膨れ上がった。あの憎き毒虫を今すぐぶっ叩いてぶっ殺してやりたい、でもそれを行えば、この深夜に隣室の父母を叩き起こして怒られてしまう。私はもっと無難かつ効果的なブツを探した。そして、電気蚊取り器の上で熱々に熱せられた蚊取りマットを見つけ、それをムカデの幼虫に載せた。ムカデの幼虫は少しの間激しく暴れたが、すぐに静かになった。大人しくなったムカデの幼虫を適当な紙片ですくいあげ、電気蚊取り器の上に直接載せて止めを刺した。これでようやく気分も晴れた私は、隙間のないよう網戸をきっちり締め直すと、再びベッドに入って寝直した。
教訓:男なんて皆イヤらしいムカデのような生き物だから焼き殺してしまって構わない
★ 「ドラッグクイーンご用達“変態ブーツ”映画が満足度1位」
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「近寄る男は私が焼き殺してあげる」ということですから深層心理的にはとても自信があるか、若しくは欲k(おうるは謎の縊死を遂げた)
太股の太さには自信があります。