2002-05-22 会社の打ち上げ/「異形コレクション・恐怖症」/バニラフィルタ [長年日記]

[雑記]会社の打ち上げ

勤務時間終了後、本社に寄って月1恒例の事業部内説明会&予算達成のお祝いの打ち上げ。他社に出向していて同じ事業部内の社員達と日頃接点のない私達としては、とりあえず顔を出しておいた方が良いだろうと判断して打ち上げにも参加したのだけど……。個々の自己紹介は不要だけど各出向グループの紹介ぐらい当然あるだろうと思ったらそれもなく、部長は用事があるとかで遅れ、取締役と会長は一事業部の打ち上げ如きにちゃっかりと顔を出し、おばさん集団とオタク集団がそれぞれ面識のある仲間内だけで飲み食いし談笑している。その目の前の光景1つ1つが凄まじく不愉快だった。

招待されたのではなく自由意志で参加したのだから、誰にも相手にされないぐらいでキレたりはしない。私が思う「会社としてのあるべき姿」ではないのがとても我慢ならないのである。たいていの人よりも以前からその事業に関わりがあったという理由で、変なこだわりやつまらない気負いがあるのかも知れず、だったらお互いに不幸なだけだからとっとと私は退社するべきなのかもしれない。……とここまで考えた辺りで、例の鬱だか不安だかの発作が再発しているらしい事に気付いた。はあ。病院には行きたくないから市販薬でも買うかなどうしようかな。衝動的に会社を辞めるよりは薬に頼る方がまだマシ。

[動物]猫虐待その後

少し前にネット上で話題になった「猫虐待実況中継」、実行者が書類送検されたらしい。この手の事件で私が感じるざわざわした不快感は、もしかしたら何かの拍子に自分も「事件を起こす側」に行ってしまうのではないか?という不安の裏返しなので、猫好きの癖して犯人に怒りの声をあげられなくてごめんなさい。変な画像を探して貼ってみるぐらいが精々

[読書]−異形コレクション−恐怖症(井上雅彦編/光文社文庫)

残り9篇を読み終わった。感想を幾つかピップアップ。

「怖いは狐」(北野勇作)
狐に化かされた時、その男は……。著者の作品では「昔、火星のあった場所」を読んだ事がある。文章や設定が難解という訳ではないのに内容のとらえどころがなく、でもこれをシュールの一言で片付けてしまうのは自分の読めてなさ加減を露呈するだけに違いない、そんなSF作品だった。今回はテーマがホラーだからか作品が短編だからか、私でも少しは理解できたつもりだけど(「恐怖に対する対応」の話と解釈)、最後の場面の意味が理解できないのでは何の意味もないような。北野勇作作品はやっぱり難しい。
「スタジオ・フライト」(早見裕司)
「演じる」恐怖。「吸血姫美夕」TVシリーズの構成を手がけた著者ならではの、声優達の舞台裏が描かれている。ここで描かれた恐怖が、声優や役者に限らずほとんど職業で共通するものだとしたら、そして仕事だけではなく諸事全般に共通するものだとしたら、それこそが私にとってはいちばんの恐怖である。

[PC・ネット]Vanilla−「バニラ」フィルター

「バニラ」フィルターはホームページを「味気なく」変換します。

「バニラ」と聞いてあの甘い香りからほわほわしたイメージを勝手に思い浮かべたけれど、ここの「バニラ」は「他の味がついていないアイスクリーム」の意味であり、飾りっ気のないテキストだけのホームページを指しているとの事。勤務中にこっそりネットサーフィンしたい場合や、テキストが好みだけどデザインが好みではないサイトを閲覧する場合等に便利そうである。

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