2002-04-11 昨日は歓迎会だった/今日は……/「暗鬼」 [長年日記]

[雑記]昨日は歓迎会だった

昨夜は歓迎会だった。私と同じ出向元の男性が2月で出向終了になり、後任女性の歓迎を兼ねた飲み会があった事はこの日記にも書いた(2月16日付参照)。が、直後に当の後任女性がリタイアしてしまい、後任がなかなか見つからず引継がずれ込む騒動に発展。同じ会社からの出向者としては他人事ではなく、事態が収拾するまでここで何も触れられずにいた。

今回の席の主賓である「新しい」新任女性は、本人以外のところから波及した周囲の心配をよそに、この1ヶ月元気に頑張っていた。関係者はほっと胸をなで下ろし、遅れ馳せながらも歓迎会が開かれた訳である。店は勤め先課長行き付けの渋い居酒屋、参加者は小人数ながらも和気藹々と盛り上がった。

[雑記]今日は……

今朝。朝食を食べてすぐに吐き気に見舞われた。昨日の二日酔いにしても今朝食べた物が傷んでいたにしても、社会人としてだらしない。しかし幾ら焦ってみても、自分の状態を冷静に分析すれば、満員電車で1時間耐えられそうにないのも事実。恥をしのんで同じ会社の人に電話を入れ、特に急ぎの仕事もないので1日休みをもらう事にした。

気持ち悪さは夕方前に治まったが、夜には喉や鼻の調子もやや悪くなり、どうやら風邪らしいと判断。二日酔いや食あたりよりは話が通るかな、と変な安心をした。

[読書]暗鬼(乃南アサ/角川文庫)

大家族に嫁いだ法子。善良で純朴なその一員に早く加わりたいと願うあまり、
法子は隠された闇へ、内に潜む真実へと知らず近付く……。

初めて読んだ数年前、おぞましさ&恐怖に耐えられず、途中で衝動的に捨ててしまったサイコ・ミステリー。それだけ良く書けてる作品だと思ったからこそ、他作に恐る恐る触れて「乃南節」の免疫をつけ、今日のリベンジへ繋げた。なんて健気な努力。

相変わらず凄まじく怖い本だったが、怖い部分には触れずに感想を書く。「血縁」「家」という絆は、原始的な「馴れ合い」かも知れない。それとは別に、本人達が幸せで温かい空間だと思っているものは、外から見たら異質で歪んでおぞましいものかも知れない。私は「馴れ合い」を否定をする気は更々なく、自分自身居心地の良い場所を求めて流離う身であるけれど、他人の視線や言葉を切り捨てる事もしたくなくて、結果肝心の「平安」が得られない。

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