2010-05-24 私の見た女性専用車両×2 他 [長年日記]

私の見た女性専用車両×2

或る日、私は某駅の総武線ホームから、中央線ホームを眺めていた。ちょうど電車が停車しており、私の目の前は女性専用車両の停車位置であった。ネットでは、「ガラ空き」と形容されている女性専用車両。しかし、少なくとも中央線の場合は、隣接した普通車両との違いが感じられない混み具合であった。混み具合に違いが感じられないという事は、平均して男性よりも一回りは小さな体格の女性達であるから、女性専用車両の乗車率は、隣接した普通車両よりも高かったと考えられるだろう。また、私は化粧や香水の匂いに弱いので(鼻が痛くなったり気持ちが悪くなったりしがち)、あの中にはとても乗り込めないなー、とも思った。

別の日、私は東急東横線の急行又は特急列車に、始発の渋谷駅から乗り込んだ。大好きな端っこ席を確保して安堵した後、視界を無駄に刺激する車両内各所のどピンク掲示に目をやると、それは「女性専用車両」の案内であった。私はそれを必要とする立場でないので、慌てて降りようとし、「いや別に降りる程でもないか」と考え直してその場に留まった。そして、初めての機会なので、車両内の他の乗客を観察した。すると、車両内には若干名の男性もいた。新聞を読んだり、スマートフォンを弄ったりしていた。ネットでは、「男性の存在が許されない」と語られている女性専用車両。という事は、他の女性達と当の男性達(恐らく「女性専用車両」表示に気付いていない?)が困るかも知れない事態かもと考えて、本来困らない立場の私は困惑した。しかし、周囲の女性達は全員、男性達と同じく、文庫本を読んだり、携帯を弄ったりしていた。私程にも心を動かした気配なく、普通に過ごしていた。誰も困っていない様子なので、私もすぐに困るのをやめて、携帯ゲームをして過ごした。

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「女性専用車両」に関連する話題を、ネット等で目や耳にする都度、私は複雑な感情を抱く。女性専用車両の導入は、痴漢問題に対策したポーズに過ぎない。女性専用車両を支持する女性を、「どうせ自意識過剰の不細工ばっか」呼ばわりする風潮には、胸が痛む。「自意識過剰の不細工」呼ばわりされたくない以前に、そもそも必要がないので、私は女性専用車両に乗らない。でも、女性専用車両の存在に救われる痴漢被害者が実在し、彼女達を救う現実的な代案がない以上、同性として「女性専用車両は不要!」とは主張し難い。しかし、実際に痴漢に遭った立場から考えれば、痴漢冤罪被害者達の方が、「不快」で済まない人生破滅させられっぷりなので、そちらを擁護したい気持ちがある。――複雑というか、もうぐちゃぐちゃである。いつか機会を見つけて、少しずつでも整理していきたいのだが、正直あまり考えたくない話題故に、ついつい先送りにしている。

しかし今回、私の目が見た「女性専用車両の実状」は、私がネットで見聞きする話とは違っていた。ネットの話が、極端過ぎて現実から逸脱していたのか。それとも私が目にした例が、逆に極端過ぎて一般例から逸脱しているのか。私の「女性専用車両」に対する思いは、一層ぐちゃぐちゃになった。

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