「童貞騎士」について、それをネットに広めた方がエントリを書いているので紹介。「童貞騎士をハッスルさせてしまう女性問題」(MOHI-FACT)より。
童貞騎士がハッスルすると、なぜかそれに呼応する女性が現れる。ラジオクリルタイ第5回で言ったけど、童貞はトラバ送られただけで、俺に気がある!と思っちゃうから、さあ大変。童貞騎士は当然その姫に懐くんだけど、姫は適度なところでフェードアウト。ひどく懐いてきたら「私はあんたのママじゃない」メソッドでシャットアウトだ。または彼氏の話をして、童貞騎士を萎えさせる。
姫たちは童貞の脳内恋愛能力の高さを舐めてるね。責任とって童貞奪ってあげないと、童貞騎士がかわいそうだ。こういうことが繰り返されて女性不信が生まれるのだろう。
「言っとくがな、相手は生身の童貞なんだぞ!」
「童貞騎士」は元々はポトチャリポラパのすけきょう氏が提唱したものだった。「ひとりよがり」&「ナイツ」(ポトチャリポラパ)より。
・いや、わかってるんですよ。「1」みたいなことは、いわゆるフェミニズムの観点に立ったところじゃなくて、いわゆる、童貞が女子に不自然なくらい紳士的に気高く接っするいわゆる「童貞騎士(ナイツ)」的だってことは。4文字で表すと「僻み根性」です。
・つまり、「いいなあ。SEXできてていいなあ」ってのの反動で、「女子にはやさしく(あんなダメ男よりおれのほうがいいのに)」って声高に叫んでるだけってことですよ。
このくだりは当時のARTIFACT@ハテナ系「『いいひと』と童貞騎士(ナイツ)」にも取り上げられているが、ポトチャリポラパの他の記述にも注目。
・(略)童貞は態度はコソコソヘコヘコしてますが気高い心をもっております。その具現です。
・(略)「おれって洋楽好きでセンスいいからカッコいい」ってな思い込みね。こういうちゃちなプライドをヨロイにみたててヨロヨロになっていきがって歩いてるのが童貞ですよ。
・(略)「おれと同じだ」って。おれも一生「童貞騎士」だなと。胸に「童」と読むことができるアザがありました。
大きな違いとして、すけきょう氏の「童貞騎士」は“妻も子もある非童貞の人による、自虐と誇りを交えた精神性主張”だったのが、MOHI-FACTでは“特定対象を念頭に置きつつその一団を揶揄する”視点であることだ。
姫についてはこちら。「プリンセス」(ポトチャリポラパ)より。
・で、女性にあてはめるとどうなるのかなと思いますと、イージーに「処女姫」って言葉が浮かびました。「姫」ってのは微妙なんですが、いわゆる現在流通してる高飛車な「姫キャラ」ってのとは別に存在する、いわゆる童話に出てくるお姫様のイメージですかね。
・異性に対してのセキュリティが異常すぎて引くって感じかな。
・童貞騎士がその行為を実践するとキモがられるのと同様で、たとえば、処女姫気質が炸裂するのは、夜道で、後ろから男が歩いているから早歩きで逃げるように立ち去るとかね。だから、ムカつくって感じかしらね。
・ただ、処女姫の場合は、それが逆に評価につながったりもするんですよねえ。そこが童貞騎士とはちがうところかも。いわく、「身持ちが固い」「一途」とかね。
kanose氏にとっての“童貞騎士”に対応する“姫”は“なぜか童貞騎士に呼応する女性”だという。だから、MOHI-FACTのエントリはそもそもが非モテのドリーム視点。
ついでに。「『童貞騎士』の意味を拡張しないでください」(ARTIFACT@ハテナ系)より、kanose氏本人の言葉。
そして童貞騎士はあくまで女性に対する男性の態度を評する言葉であり、そこから似ているというのはいいですけど「童貞騎士の特徴」として言葉の意味を拡張しまくるのは、ただでさえ有名でない言葉の意味を混乱させてしまいますのでおやめください。
もちろん、言葉というのは生き物だから、あとからの定義で変わること自体はしょうがない。でも、童貞騎士に関わった人間として、ちょっとけまらしいと思うので、少しでも原義が伝わるように、再言及してみた。ちなみに、「ダ・ヴィンチのチェックシートだけで『文化系女子』語るの禁止な!」(ARTIFACT@ハテナ系)からいろいろパクっているのは、メタな形を取ることでネタテキストであると理解してもらいたいから。
今後もARTIFACT@ハテナ系&MOHI-FACTの該当エントリだけを見て「童貞騎士」を語る人は出てくるだろうし、「童貞騎士」が「姫に懐くもの」と誤解する人はいるだろう。ここまで言葉が広まってしまったというほど広まっていない気もするけどまあいいやな今、いちいち誤解を相手にしてられないので言及しないが、とりあえず自分のスタンスとしてはタイトル通りで。
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(2012/8/20追記:約1年前の日記メモが不足しているので、その代わりに、約6年前に某所に保存していたネタメモを引っ張り出してみた(今の私には、こんなリンク交じりの長文は書けない)。当時の状況的にいろいろあって、公開を先延ばしした結果、お蔵入りしていたんだった。それを今更ながらに公開してみたのは、「ごく最近、私の古い日記をkanose氏にたんぶられたおかげで、私の平常営業を知らない説教者が複数流入してきて面倒だった件の仕返し」等ではないかもよ)
それは加野瀬未友氏が非モテの代表みたいなものだからでしょう