東日本では、被災地から幾分離れていても、予断を許さない状況が継続中である。加えて、私の仕事の方も厳しい(らしい)状況が継続中である。ようやく週末の休みが巡ってきても、気持ちが塞いで仕方ない。かと言って、2週続けて引き篭っていては今月の残りを乗り切れる気がせず、思い切って外出を試みた。とりあえず新宿まで出てみたところ、私にとってとてもタイミングよろしく、物産展をやっていた。確か、九州の物産展だったと思うが、定かではない。
物産展では基本、「食べ物」の視察及び体験を重視する私であるが、今日はアクセサリーも一通り眺めておきたい気分であった。最初に目に留まったのは珊瑚細工であったが、誕生石だし色合いも赤系統で好みとは言え、気晴らしで買える値段の代物ではないのでスルーした。その隣に陳列されていた、あざみのネックレスが、今の私の気分にぴたりとはまった。切り落とされたあざみの蕾を、透明な樹脂かプラスチックかに封じて作っている。製法の理系っぽさと業深さ、見た目のグロテスクをはらんだ可愛らしさにすっかり心奪われ、またお値段も手頃であったので、小ぢんまりした物を選び抜いて買って帰った。個性的な見た目故、写真をアップするとリアルバレしそうなのでできないのが残念。
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