首都圏内でリスと戯れられるスポットといえば、町田リス園が有名である。網で囲われた領域内に、何匹ものタイワンリスが放し飼われている。場内販売の餌をミトン越しに差し出せば、既に満腹なリス以外は、手の上に前足を乗せたり、場合によっては足をよじ登り肩の上まで上がってきて、ひまわりの種を食んでみせてくれる。
タイワンリスは、近くで見ると意外と大きく、重さにもずっしり感がある。私のような粗忽者には、頑丈っぽさが安心感と親近感を与えるが、「いやリスは、もっと小さくて儚いほうが……」と考える向きもいるであろう。例えば、シマリスのように。町田リス園にも、シマリスがいる事はいるが、数が絶対的に少ない。そして、餌に対してタイワンリス程の積極性を発揮しないので、あまり目に付かない。レアキャラである。
シマリスをがっちり愛でたい人@首都圏在住は、どうすれば良いだろうか。彼等の為にしつらえられたといっても過言でないリススポットが、「大宮市民の森」である。網で囲われた領域内に、何匹ものシマリスが放し飼われている。餌を与える事こそはできないが、園内の随所に設置された餌場に群がるシマリス達の姿を、存分に眺めたり写真に収めたりする事ができる。しかも、入場無料。