★ 液晶フルハイビジョンＴＶ購入

私のここ数年のＴＶ視聴スタイルは、専ら「自炊食事時の賑やかしとして」、そのタイミングで放映しているバラエティ番組の類を垂れ流す程度であった。後は時々、朝無事目が覚めた時だけ、日曜朝の特撮＆アニメを観る程度であった。最近は「ハートキャッチプリキュア」のおかげで、ＴＶ稼働率が高まってはいたものの、来る来年のアナログ停波は、その時が来たら初めてどうするかを考えるつもりでいた。

しかし、物事が私の考え通りに運ばないのが、この世の常である。先日、「マイネリーベ」プレイに興じていた真っ最中、不意にブラウン管アナログＴＶの画像が激しく乱れた。画面ど真ん中の水平１／９程の幅にのみ画像が表示され、鮮やかな光の境界線の外は、上も下も暗黒――という状態。先日読んだ「家電製品アドバイザ」の資格検定本（※受験予定皆無※）に、「ブラウン管ディスプレイは画面裏から電子ビームを照射して蛍光体を発光させる構造」とあった為、「現状は電子ビームの軌道に障害が生じている」と推測できたが、問題箇所が推測できたところで無駄に気分が良いだけで、問題解決には繋がらない。ＲＣＡ端子を抜き差ししたり、モニタを側面から叩いてみたりして、ご機嫌窺いするのが精一杯。勿論こんな対処策は、時間稼ぎにしかならないのが明白であり、今後もゲームライフを継続していく為には、ＴＶ又は液晶モニタを新たに購入する必要があった。

ヨドバシカメラ愛用者である私が、高額商品を余所で買う筈はなく、まずは圧倒的品数のＡｋｉｂａ店に赴いて商品の品定めを始めた。機能差に比例しない価格差から、液晶モニタの線は速攻消えた。評判に反する画質の悪さ（擬似輪郭？）から、プラズマテレビの線も消えた。液晶フルハイビジョンＴＶに絞った先は、「４倍速か倍速か」「４０型か３２型か」「３Ｄ対応か非対応か」を、ソニーのブラビア２製品の間でギリギリまで悩んだ。そして最終的に、「とりあえず今回は低価格の物を買い、万が一物足りなかった場合には、５年後に買い換える」ものと決め、３２型を選択した。ついでに、画面を保護する硬質アクリルカバーと、新しいＴＶのサイズに合わせたＴＶラックも買って帰った。

週末に設定した配達予定日に、いざ家へと迎え入れた液晶フルハイビジョンＴＶは、３２型でも充分な大きさと感じられた。また３Ｄ機能も、店頭で試して魅力には感じたが、対応作品がまだまだ全然普及していないし、技術が進めば専用メガネも早々に不要になるだろうし、このタイミングで導入しなかったのは多数決的に正しい選択であっただろう。ただ４倍速液晶だけは、ゲームモニタとしての利用比率が高い故に、唯一の気掛かりであり心残りである。

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