2010-02-22 とん丼＠王ろじ 他 [長年日記]
★ とん丼＠王ろじ
新宿に出かけるついでに、何かしらカレーを食べようという話になったが、具体的に思い浮かぶ特定の店がなかった。ならば、ネット検索を利用し、今日は「かつカレー」の店を新規開拓する事とした。新宿東口と新宿３丁目の中間辺り、新宿通りを外れた路地裏にある店である。店の店構えは、何処からどう見てもとんかつ屋。しかもぽっと出の大衆食堂ではなく、歴史ありそうな趣である。実際、大正時代の創業で、「とんかつ」という言葉を初めて生み出した店でもあるらしい。
とんかつ屋がメニューの一つとしてかつカレーを提供するのは、珍しくもなければ悪くもない。しかしそのかつカレーが、カレー好きの評判を集めるとなると、珍しくそして、ますますもって悪くない。カレーメニューは他に、「インディアンカレー」なる普通っぽいカレーがあり、真のカレー好きならばそちらでカレーそのものの味を確かめるところであろうが、私は面白がりのカレー好きぽっちゃり系なので、かつカレーをチョイスした。なお、この店のかつカレーは、丼で提供され「とん丼」と名付けられている。
カツが揚がるまでの１０数分を、煎れてもらった緑茶と、この店特製の漬け物「王ろじ漬」を味わいながら待つ。緑茶は、「その辺の飲食店の緑茶って、そういえばティーバッグだったんだ」と気付かせてくれる、久々本物の味であり、「王ろじ漬」は酸味のあるピクルスのような味で、サラダボウルいっぱいに食べたいぐらいに好ましい。やがて、「とん丼」到着。丼に盛られたご飯の上に、カレーと、円筒形を斜めにカットされたとんかつが、３本載って、上からウスターソースがかけられている。かつの衣は、うっかりしていると口を切りそうにカリッと固く、中の肉は脂のないさっぱり味で柔らかい。それとご飯とを味付けるカレーは、いわゆる和風なカレーで、甘味ありそして少々辛め。とんかつのさっぱりさととても合っている。そして……結構ボリューミー。美味しいものは極力食べ残さないのが私のポリシーであり、とても頑張って食べた。カツ２本のミニサイズとかあれば、伊勢丹やマルイに来る都度立ち寄りたい勢いなんだけどなー。
