2009-11-05 ３４歳小太り地味女の結婚詐欺騒動にもやもや 他 [長年日記]
★ 萌え猫画像
背筋を伸ばしてのチチやなぁ。（ギャラリー猫の憂鬱）／「何この躍動感ｗｗｗ」（アルファルファモザイク／かーずＳＰより）
写真は基本的に古いものからお蔵出ししているのだが、本日分より、写真の撮影機材が「ＰＯＷＥＲＳＨＯＴ Ｇ９」→「ＬＵＭＩＸ Ｇ１」に切り替わった。Ｇ９も随分良いカメラだったが、比較すると色調の豊かさと透明感とボケ具合が違う感。
★ 萌えアニマル画像
こちらは久々（ケープハイラックス／Ｐｈｏｔｏｌｏｇ Ｚｏｏ）・カメ＆アオサギ（以上２点、ミオンの雑記帳）／「自慢のフェラーリがヤギに踏みにじられる」（ＧＩＧＡＺＩＮＥ）／「おしゃれ？変？白黒つかぬカラス」（朝日新聞）
★ ３４歳小太り地味女の結婚詐欺騒動にもやもや
件の事件は、偶々観たＴＶのニュース番組又はワイドショーで、「３４歳」「小太り」「地味」の３点セットが繰り返し連呼されるのが嫌でも耳に入り、「あれっ、私が結婚詐欺で逮捕されたんだっけ？」と思わずにいられず、暗い親近感が芽生えていた。とはいえ、実際には私と無縁の加害者＆被害者なのだから、職場やｍｉｘｉ辺りで噂話するに留めて終わるつもりだった。……のだが、「３４歳の彼女のおしゃれブログ」（しゃべりたがる私のＩＮＰＵＴ★ＯＵＴＰＵＴ）を読んで、「あっ今回の報道のような事態は、『３４歳』『小太り』『地味』じゃなくとも、そして『結婚詐欺師』じゃなくとも、ブロガーなら誰でも身に起こり得る事態なんだ」と察するに至った。よって、この件に対して抱いているもやもやした思いを書いてみる事にした。
この事件に限っては、加害者が犯した「結婚詐欺」（等）の動機や手口と、加害者が綴っていたというｂｌｏｇ等の内容が切り離せないものであり、よって事件を報道するにあたっては、ｂｌｏｇをも取り上げざるを得ない――のかもしれない。であるが、マスコミによって加害者＆被害者のネット痕跡がさらわれ、彼等の人となりを知る資料として、識者のありがたい分析付で無闇に晒されるのは、今回や“秋葉通り魔殺人”のような、ネット絡みの事件に限定されていない。マスコミにしてみれば、関係者に取材を申し込む労力なしに、ちょっとググってみるだけでセンセーショナルなネタがザクザク出てくるのだから、ネットはまさしく“宝の山”なんだろうと思う。
私の場合、とこりさんが仰るような「自分のリアルな生活を３、４割おしゃれ＆エレガントに演出」は、ない。日常の全てを赤裸々に書き残しているのでない以上、書き残すネタは当然取捨選択しているし、また書くにあたって内容がそれなりにまとまるよう、多少の演出＆脚色を施していたりもする。しかし、「おしゃれ＆エレガント」方面への修正は行わない。おしゃれ＆エレガントを目指しているつもりが、明後日の方向に大暴走してしまい、皆とお日様に笑われるのは、とても恐ろしい。それだったら、自分の駄目さ至らなさ加減を３割増～倍増で加筆して、世間に「この人は愚かで不細工で性格悪くてセンスなくて貧乏で駄目な人なんだな、はい了解」と思われておきたい。私のこのｗｅｂ日記もまた、「自分の生活の中の上澄み部分」と言えるが、演出方向は真逆のつもりである。
しかし、もしも私が、何らかのセンセーショナルな事件を起こしたり巻き込まれたりした場合。マスコミは、そんな私のこんな自虐ｂｌｏｇを見逃したりはしないだろう。あちらの３４歳小太り地味女の、華やかな料理や習い事や散歩を、「虚栄心の現れ、妄想の可能性まで見える」と切り捨てたように。こちらの３４歳小太り地味女の、愚かで不細工で性格悪くてセンスなくて貧乏で駄目な日常に対しては、「こんな悲惨な人生だから、悲惨な事件を起こしたり巻き込まれたりするんですね。皆さん、勇気と努力を持って、人生前向きに生きなくちゃ駄目ですよ」とか締めくくったりするんだろう。要は勇気が自己責任！（……あれ？ このネタはそっちに繋がる話だったっけ？ まあいいか）
そして、これが最もつくづくとやるせない点なのだが、ｂｌｏｇ執筆が「異常な自己顕示欲」と評されるのは、一体何がどうしてどうなった。確かに誰の目にも触れる場所だけれども、人気が凄まじくなければ大して目立つでもない代物なのに、また、宣伝を張り切りまくるでなければ押しつけがましくもない代物なのに、それを「異常な自己顕示欲」て。しかも私の場合、普通の人が友達や同僚と楽しく過ごしているであろう時間を、ＰＣモニタとキーボードに向かって費やし、全世界に公開する形でｂｌｏｇを書いてはいるけれども、実際には“永遠の最大の読者”である自分自身に向けて書いているんである。「Ｑ．こんな私が世界の片隅にひっそりいてもいいよね？（質問者：私）」→「Ａ．いいよ。（回答者：私）」の閉鎖したコミュニケーション。それが、「異常な自己顕示欲」なんて。冷静に振り返ったら、ある意味異常な気がしてきた。残念。