ADVなら、耽美※1or猟奇or中二病なメフィスト賞的推理に幾分かの興味があるものの、論説駆け引きで勝敗決する風の疑似裁判には興味がなく、よって、「逆転裁判」というゲームを私がプレイする日は来ないものと考えていた。しかし、私の趣向をある程度知っているであろう友人に熱心に勧められ続けたので、「『どのように裁判を再現しているか』を見てみてるだけでも意義があるかも」と思い、借りてプレイしてみた。
まず第1話では、謎解きの敷居低さ故に、作品の仕様と世界とにすんなり入り込めた。次なる第2話で、物語の急展開ぶりに驚愕し、主人公及び弁護する被告の孤立無援ぶりに絶望し、対立する証人達の狡猾ぶり悪質ぶりに激しく苛立たされた。このネガティブ連鎖なジェットコースター展開により与えられたストレスたるや、プレイを途中放棄してソフトを友人に突き返そうかと真剣に考えた程であったが、「少なくとも第2話だけでも最後まで見届けなければ気が済まない」との意地で頑張った。そして第2話を最後まで見届けた時に――“逆転”にがっちりはまった。ここからは、坂を転がるかの加速度で、“逆転”にぐいぐいと引き込まれた。続く第3話では、「トノサマン」という架空のヒーロー及びその関連人物を、活き活きと鮮明に描き出す設定力に魅せられた。最後に第4話にて、ここまでの小さな逸話を取り巻く大きな話に生じた“逆転”を見届け、大層な充足感を得た。
この作品の一番の売りは、「窮地に追い詰められた時点からぐいぐいと追い上げ追い詰め“逆転”を起こして得る勝利の快感」と思うのだが、個人的にその部分はあまり評価していない。私にとっては、勝利で得る快感にも増して、それまでの過程で与えられるストレスが大きかった。私がはまったのはそこではなく、小さな逸話&それを取り巻く大きな話、それぞれの設定の巧妙さである。更には、アクが強いが憎めなかったり、或いはただひたすら憎らしかったり等の、各登場人物達の強い個性やら、裁判という題材に似つかわしくないオカルト設定やら、適当っぽさが味わい深いキャラクター名やらが加わって、一から作り上げられたフィクション世界として見て、抜群の完成度と感じられた。この作品世界に束の間浸れたのは、素敵な経験であり、ゲームをやってて良かったと感じる瞬間でもあった。もちろん、続編も近日中にプレイする予定である。
※1 ちなみに私の定義では、「ハードボイルド」も「耽美」に含まれる。
続々・かんばんだいすき(世界はニャーでできている。-なでしこ館-)/「猫と工場」(CLIC CLAC/かーずSPより)/「豚にまゆ毛? 『おっさん顔』のメス、ブログで人気」(朝日新聞→2chradio)/YouTube“Window Washing Kitteh”(猫式訓練所より)
曇った窓ガラスを熱心に舐めたり懸命に前脚で擦ったりして、窓拭き?をしている猫。気持ちは有り難いけど、十中八九ガラスが生臭くなりそうだからやめなさい、と思った。<“Window Washing Kitteh”
お待たせしました(コツメカワウソ/Photolog Zoo)・ごろごろ(ユキヒョウ/動物園始めました。)/「ペンギンとホッキョクグマの赤ちゃん誕生」(MSN産経ニュース)・「対馬の海を泳ぐイノシシ、渡船からパチリ」(読売新聞)・「こまったくん」(カンガルー/ズーラシアオフィシャルブログ第4弾 飼育日誌)・「のげやまハロウィンパーティー予行練習」(駱駝 他/のげやま どうぶつえんだより)